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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科68巻5号

2014年04月発行

文献概要

原著

骨盤臓器脱患者に対する経腟メッシュ手術における術中超音波検査の有用性

著者: 寺本咲子1 野村昌良1 右田雅子1 堀新平1 神山剛一1 清水幸子1

所属機関: 1亀田メディカルセンターウロギネコロジーセンター

ページ範囲:P.327 - P.333

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 われわれは骨盤臓器脱に対し経腟メッシュ手術を行った35例を対象に,術中にリニアプローブを用いた超音波検査を試み,その結果について検討した。リニアプローブを用いた術中超音波検査で,膀胱壁,腟壁,尿道長,直腸壁の厚さを計測し,液性剝離の状態,剝離部位,穿刺部位,挿入後のメッシュを観察した。全症例において対象部位の観察が可能であった。大量出血,他臓器損傷などの術中合併症は1例も認めなかった。リニアプローブによる術中超音波検査は,解剖学的オリエンテーションの理解,手術手技向上に寄与し,優れたティーチングツールに成り得ると考えられた。

参考文献

1)Hendrix SL, Clark A, Nygaard I, et al:Pelvic organ prolapse in the Women's Health Initiative:gravity and gravidity. Am J Obstet Gynecol 186:1160-1166, 2002
2)Smith FJ, Holman CD, Moorin RE, et al:Lifetime risk of undergoing surgery for pelvic organ prolapsed. Obstet Gynecol 116:1096-1100, 2010
technique)a case series multicentric study. Int Urogynecol J 18:743-752, 2007
4)Dietz HP:Pelvic floor ultrasound:a review. Am J Obstet Gynecol 202:321-334, 2010
5)寺本咲子,野村昌良,清水幸子:女性泌尿器科領域における経腟・経直腸リニアプローブを用いた超音波診断の試み:自験104例の検討.西日本泌尿器科75:437-442,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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