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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科68巻5号

2014年04月発行

小さな工夫

半側臥位での腎瘻造設術

著者: 高沢亮治1 北山沙知1 辻井俊彦1

所属機関: 1東京都立大塚病院泌尿器科

ページ範囲:P.369 - P.369

文献概要

 従来,経皮的腎瘻造設術の体位は腹臥位が標準とされている。われわれは最近,修正Valdivia体位でのPNLを行っており1,2),その経験から必ずしも腎瘻は腹臥位でなくても安全に造設できることがわかってきた。現在,当院ではすべての腎瘻造設術において半側臥位を第一選択としており,その手技のコツとこれまでの成績を報告する。

 まず仰臥位で後腋窩線と前腋窩線,中腋窩線をマーキングする(図1a)。腋窩枕のようなゲルパッドを肩甲骨裏と臀部に置いて20度程度の半側臥位とし,11肋骨,12肋骨,腸腰筋と腸骨稜の辺縁をマーキングする(図1b)。レントゲン透視とエコーガイド下に穿刺する。たいてい穿刺部位は後腋窩線の前後になる。穿刺方向は,やや斜め上向きになる(図1c)。

参考文献

1)Valdivia Uría JG, Valle Gerhold J, López López JA, et al:Technique and complications of percutaneous nephroscopy:experience with 557 patients in the supine position. J Urol 160:1975-1978, 1998
2)Ibarluzea G, Scoffone CM, Cracco CM, et al:Supine Valdivia and modified lithotomy position for simultaneous anterograde and retrograde endourological access. BJU Int 100:233-236, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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