文献詳細
小さな工夫
文献概要
従来,経皮的腎瘻造設術の体位は腹臥位が標準とされている。われわれは最近,修正Valdivia体位でのPNLを行っており1,2),その経験から必ずしも腎瘻は腹臥位でなくても安全に造設できることがわかってきた。現在,当院ではすべての腎瘻造設術において半側臥位を第一選択としており,その手技のコツとこれまでの成績を報告する。
まず仰臥位で後腋窩線と前腋窩線,中腋窩線をマーキングする(図1a)。腋窩枕のようなゲルパッドを肩甲骨裏と臀部に置いて20度程度の半側臥位とし,11肋骨,12肋骨,腸腰筋と腸骨稜の辺縁をマーキングする(図1b)。レントゲン透視とエコーガイド下に穿刺する。たいてい穿刺部位は後腋窩線の前後になる。穿刺方向は,やや斜め上向きになる(図1c)。
まず仰臥位で後腋窩線と前腋窩線,中腋窩線をマーキングする(図1a)。腋窩枕のようなゲルパッドを肩甲骨裏と臀部に置いて20度程度の半側臥位とし,11肋骨,12肋骨,腸腰筋と腸骨稜の辺縁をマーキングする(図1b)。レントゲン透視とエコーガイド下に穿刺する。たいてい穿刺部位は後腋窩線の前後になる。穿刺方向は,やや斜め上向きになる(図1c)。
参考文献
1)Valdivia Uría JG, Valle Gerhold J, López López JA, et al:Technique and complications of percutaneous nephroscopy:experience with 557 patients in the supine position. J Urol 160:1975-1978, 1998
2)Ibarluzea G, Scoffone CM, Cracco CM, et al:Supine Valdivia and modified lithotomy position for simultaneous anterograde and retrograde endourological access. BJU Int 100:233-236, 2007
掲載誌情報