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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科68巻7号

2014年06月発行

文献概要

特集 腎・尿管結石の治療―こんなときどう対処する?(2) Ⅲ.経尿道的尿管砕石術(TUL) ≪術前≫

Ⅲ-4 TULを検討している症例。下部尿管に13mmの結石と,それに伴う水腎を認める。また,同側の尿管口付近に20mm大の表在性膀胱癌を認めた。結石に対する治療方針はどうすべきか。

著者: 井上貴昭1

所属機関: 1関西医科大学附属滝井病院腎泌尿器外科結石治療センター

ページ範囲:P.472 - P.474

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Point

●膀胱腫瘍と下部尿管結石の治療について:上部尿路に対する癌の播種には十分注意が必要であるが,TUL後または尿管ステント留置後にどの程度上部尿路に癌ができるかのエビデンスは乏しい。患者の病態を把握し,治療において考えられるリスクをインフォームド・コンセントしたうえで,治療戦略を立てる必要がある。

参考文献

1)European Association of Urology:Guidelines on Urolithiasis. p35, 2013
2)European Association of Urology:Guidelines on Non-muscle bladder cancer. pp17-19, 2013
3)McDougal WS, Wein AJ, Kavoussi LR, et al:Chapter 40:Pathophysiology of urinary tract obstruction. Campbell-Walsh Urology, 10th ed. Saunders Elsevier, Philadelphia, p1099, 2011
4)Eskild-Jensen A, Frokiaer J, Djurhuus JC, et al:Reduced number of glomeruli in kidneys with neonatally induced partial ureteropelvic obstruction in pigs. J Urol 167:1435-1439, 2002
5)Shapiro SR and Bennett AH:Recovery of renal function after prolonged unilateral ureteral obstruction. J Urol 115:136-140, 1976

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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