icon fsr

雑誌目次

雑誌文献

臨床泌尿器科68巻9号

2014年08月発行

雑誌目次

特集 泌尿器科で起きる患者の急変―なにを考え,どのように対応するか!

企画にあたって

著者: 大家基嗣

ページ範囲:P.639 - P.639

 臨床では予期しないことが必ず発生すると言っても過言ではないでしょう。外来処置中,手術中,術後,あるいは薬物の投与により,予期せぬ事態が起こったとき,じっくり考える余裕などありません。迅速に処置を施さなければ患者の生死にかかわることだってあり得ます。こういうときに力になるのは百戦錬磨の中堅医師の経験です。先輩医師の迅速な処置によって助けてもらった経験は誰しもがあるのではないでしょうか。しかし,先輩医師が必ず側にいてくれるはずはなく,また,経験がないから的確な処置ができなかったといっても言い訳にはなりません。不測の事態に日頃から準備しておく必要があります。しかし,急変への対応を座学で学ぶことは容易ではありません。通常の教科書や専門書は疾患ごとに解説されており,緊急時の処置に特化したチャプターはありません。このような背景を踏まえて,皆様のお役に立つような特集を組ませていただきました。執筆者の皆様は百戦錬磨の中堅の先生方です。このようなテーマを簡単に執筆できるものではないことは重々承知していましたが,快諾していただき,要点をわかりやすく解説していただきました。あらためて深く感謝申し上げます。

 本特集は「急変」を具体的に例示し,1)概説,2)なにを考えるか,3)対処の実際,と順序立てて簡潔に解説しています。予期しない「急変」が本当に予期できなかったのか? 振り返って考えてみると実は予期できたものもあったかもしれません。そういう意味でも本特集をお時間のあるときに読んでいただくと参考になると考えています。「急変」を予防することは難しいかもしれませんが,患者の既往歴の細かな聴取,抜けのない内服薬のチェック,心肺機能等を含めた全身状態の把握などによって予期せぬことが予期できることへ変わる可能性があると考えています。

Ⅰ.外来処置時に起きる急変

大量の導尿を行ったところ,患者が意識を失った。

著者: 高尾徹也

ページ範囲:P.640 - P.642

Point

●膀胱内に貯留した尿が急速に体外に排出された結果,神経調節性失神(迷走神経反射)が生じて血圧の低下を引き起こした可能性がある。

LH-RH製剤を注射したところ,患者の腹部(注射部位)に皮下出血がみられた。

著者: 内海孝信 ,   矢野仁 ,   遠藤匠 ,   上島修一 ,   神谷直人 ,   鈴木啓悦

ページ範囲:P.644 - P.646

Point

●まず出血点・出血量を確認のうえ,出血点の直接圧迫止血を5分間行う。

●出血が持続する場合は直接圧迫止血を追加し,間接圧迫止血も併用する。

Ⅱ.泌尿器科検査時に起きる急変

局所麻酔・仙骨麻酔を行ったところ,患者の血圧が急激に下がった。

著者: 北村悠樹 ,   杉元幹史

ページ範囲:P.648 - P.650

Point

●局所麻酔・仙骨麻酔による血圧低下としては,①急性中毒の症状,②アナフィラキシーショックの症状,③心因性反応および血管迷走神経反射による症状の3つの場合が想定される。

膀胱鏡検査中に患者は顔面蒼白となり,呼吸困難を訴えだした。

著者: 大森聡

ページ範囲:P.652 - P.653

Point

●膀胱鏡施行にあたってのショック対策

尿路造影検査で造影剤を投与したところ,血圧が低下し,患者は呼吸困難を訴えだした。

著者: 中島耕一

ページ範囲:P.654 - P.656

Point

●anaphylactoid reaction(アナフィラキシー様反応):造影剤による副作用の機序は実はよくわかっていない。現実的にはアレルギー反応によるショックへの対応を行う。

●気道確保:最もcriticalなのは気道確保である。喉頭浮腫で挿管ができない場合もあり気道確保のオプションを十分習得しておく。

●ガドリニウム(Gd)造影剤:MRIで用いられるGd造影剤も従来の認識とは異なり,ショック様反応を含む副作用が起こる。

Ⅲ.手術中に起きる急変

経尿道的切除術・経尿道的尿管砕石術を開始した直後から,患者の血中酸素飽和度が低下した。

著者: 別納弘法

ページ範囲:P.658 - P.660

Point

●術前に静脈血栓塞栓症の危険因子をチェックすることは重要である。

●周術期における循環呼吸不全のスクリーニングには,SpO2のほか,動脈血ガスの測定および心エコーが有用である。

経尿道的切除術・経尿道的尿管砕石術中に生あくび,続いて悪心・嘔吐がみられ,最後に患者は不穏・錯乱状態となった。

著者: 柑本康夫

ページ範囲:P.662 - P.664

Point

●灌流液の吸収によるTUR症候群を疑い,血清ナトリウム値,血漿浸透圧を測定する。

●低ナトリウム血症,低浸透圧がみられる場合は,3%食塩水100mLの静注を行う。

●膀胱や腎盂内への灌流液の充満による迷走神経反射の可能性も考慮する。

経尿道的切除術・経尿道的尿管砕石術中に血圧が低下し,患者はショック症状を呈した。

著者: 濵本周造

ページ範囲:P.666 - P.668

Point

●経尿道的手術で起きるショックの原因には,①出血性ショック,②TUR症候群,③敗血症性ショック,④迷走神経反射,⑤アナフィラキシーショックなどが考えられる。

●ショック状態に対して輸液・酸素投与・昇圧剤などの治療を行い,併行しておのおのの原因にあった対処を迅速に行う。

Ⅳ.手術後に起きる急変

開腹手術・腹腔鏡手術後に患者の血圧が急に低下し,脈拍数が増加した。

著者: 秋田英俊

ページ範囲:P.670 - P.672

Point

●手術患者の病歴・既往歴・内服薬の把握。

●循環血液量は足りているか? ドレーンの性状は?

●心機能の評価。

開腹手術・腹腔鏡手術後に,患者は激しい腹痛を訴えだした。

著者: 土谷順彦

ページ範囲:P.674 - P.676

Point

●術後疼痛と合併症による疼痛との鑑別

●緊急処置が必要な合併症と保存的治療が優先されるものとの鑑別

開腹手術・腹腔鏡手術後に,患者のドレーン排液が急に増加した。

著者: 梅本幸裕

ページ範囲:P.678 - P.679

Point

●ドレーン排液についてはさまざまな状態,液性状が考えられる。このためまずは①手術後の時間,②手術部位,③手術方法,④排液の性状というように考えるべき点を整理し,その対応を行う必要がある。

開腹手術・腹腔鏡手術後に,患者の尿量が急に減少した。

著者: 徳田雄治

ページ範囲:P.680 - P.682

Point

●腎前性,腎性,腎後性腎不全の鑑別

●術前画像の見直しと残腎機能の確認

●エコーの活用

●麻酔記録と手術ビデオの確認

開腹手術・腹腔鏡手術後の初回歩行時に,患者が呼吸困難および胸痛を訴えだした。

著者: 畠山真吾 ,   得居範子 ,   斎藤淳一

ページ範囲:P.685 - P.687

Point

●術後の初回歩行時に患者が呼吸困難および胸痛を訴えた場合,術後の肺血栓塞栓症(pulmonary thromboembolism:PTE)を考える必要がある。PTEは時に致死的となるため,予防策,術前リスク評価,発症時の対処法に周知しておく必要がある。

Ⅴ.癌薬物療法時に起きる急変

抗癌化学療法剤・分子標的薬投与後に,患者の血圧が急に低下した。

著者: 本郷文弥 ,   三木恒治

ページ範囲:P.688 - P.690

Point

●血圧の急激な低下は緊急性を要するものが多く,ベッドサイドでの即時の対応が求められる。

●抗癌化学療法や分子標的薬投与後に生じるものとしてはアナフィラキシーショックや敗血症性ショックに注意が必要である。

●ショックと診断されれば直ちに救命処置を行う。

抗癌化学療法剤・分子標的薬投与後に,患者が急に呼吸困難を訴えた。

著者: 中井川昇

ページ範囲:P.692 - P.694

Point

●投与前に使用する薬剤の特徴を十分に理解したうえで患者の全身状態を評価しておくこと

●投与前に患者に副作用について十分な説明をしておくこと

●ていねいな問診も含めたモニタリングによる早期発見

●迅速な診断と他科との連携

抗癌化学療法剤・分子標的薬投与後に,患者が急に発熱をきたした。

著者: 辛島尚 ,   井上啓史

ページ範囲:P.696 - P.699

Point

●使用薬剤と投与日は,欠かせない情報である。各薬剤の特性を理解しておきたい。

●問診と理学所見をとる。皮膚,眼,口腔内,肛門周囲の観察は重要である。

●各論として,発熱性好中球減少症,infusion reaction,薬剤過敏症,間質性肺疾患を理解したい。

抗癌化学療法剤・分子標的薬投与後に,患者が急に神経症状(意識障害,痙攣)を呈した。

著者: 野口満 ,   有働和馬 ,   魚住二郎

ページ範囲:P.700 - P.702

Point

●まずは緊急処置を行い,同時に原因精査を行う。

●電解質異常,血糖異常のチェックと頭部MRI検査を迅速に行う。

●高血圧,頭痛,視力障害があれば可逆性後白質脳症症候群を鑑別する。

知っていると役立つ泌尿器病理・29

症例:70代・女性

著者: 福永真治

ページ範囲:P.633 - P.636

症例:70代・女性

 約1週間に及ぶ膿尿を主訴に泌尿器科を受診し,超音波検査で膀胱腫瘍が疑われた。膀胱鏡では多数の黄褐色の斑状小結節が観察され,経尿道的切除術が施行された。図1~3はその代表的な組織像である。

 1.病理診断は何か。

 2.鑑別診断について述べよ。

書評

「臨床でよく出合う 痛みの診療アトラス」―Steven D. Waldman 原著/太田光泰,川﨑彩子 訳 フリーアクセス

著者: 仲田和正

ページ範囲:P.669 - P.669

 この本は運動器の痛みを網羅的に集大成した大変美しい本です。特に筋筋膜疾患や絞扼性神経障害に重点が置かれています。ほぼ全ページにカラー図解があり大変わかりやすい本です。私自身,今まで知らなかった病気がたくさんあるのに大変驚き,愛用のポケット解剖書にせっせと書き写した次第です。他にこのような類書を私は知りません。

 舌骨症候群とか,ゴーグルの眼窩上神経圧迫で起こる前頭部痛(Swimmer's headache),スーパーでもらうビニール袋に商品を詰め込んで2,3本の指で提げることによる指の麻痺(plastic bag palsy)など「こんな疾患があるのか!」と大変驚きました。その多くは知識として知っているだけで診断できる(snap diagnosis)疾患ですが,知らなければ診断できません。一通り読んで,こんな疾患があるんだと知っているだけでも良いと思います。

「レジデントのための血液透析患者マネジメント 第2版」―門川俊明 著 フリーアクセス

著者: 柳田素子

ページ範囲:P.704 - P.704

 わが国の血液透析患者さんは31万人を越えました。併存する疾患の治療,検査や手術のためにさまざまな診療科に入院しておられるため,どの診療科の医師であっても,血液透析と無縁であることはできません。その一方で,血液透析患者さんでは体液管理や血液管理,薬剤の使い方などさまざまな点が異なり,分野外の先生方にとっては敷居が高い分野となっています。

 本書は,若手医師や分野外の先生方が血液透析の基本を初めて理解する上で非常に優れた入門書となっています。本書は通読することが前提となっていますが,一人の筆者が一冊を通じて著述しておられるために各章間で重複がなく,あっという間に通読できます。まず第1章で基礎知識を身につけ,第2章では血液透析導入,第3章では維持透析の管理,第4章では急性腎障害と少しずつ知識を深めていき,第5章では特殊な血液浄化についても知識が得られるようになっています。

「Pocket Drugs 2014」―福井次矢 監修/小松康宏,渡邉裕司 編 フリーアクセス

著者: 徳田安春

ページ範囲:P.710 - P.710

 くすりの種類は年々膨大となっており,薬剤についての広範囲に及ぶ知識はもはや医師の記憶容量の限界を超えてしまっている。それでもポイント・オブ・ケアの臨床現場では,普段使い慣れていない薬剤についての情報が必要となる場面は多い。そんな時,臨床医はどのようなリソースを用いて薬剤情報を入手しているのだろうか。ネット上や電子カルテ内にあるdrug information(DI)や添付文書,製薬会社作成のパンフレット,あるいは薬剤出版物などを使用することもあるであろう。DIや添付文書は,網羅的記載ではあるが単調な内容で,重要ポイントがしばしば不明瞭である。また,薬剤パンフレットやチラシはどうしても製薬会社バイアスがあり,信頼性に乏しい点がある。このようなことから,ネットが普及してベッドサイドでモバイル端末が導入され,検索スピードはアップしたものの,こと薬剤情報についてはほしい情報を得るには意外と苦労する。

 最前線で患者ケアに従事する臨床医にとって重要な情報は,薬剤情報の中でもエビデンスサマリーと信頼できる臨床医の生のアドバイスだ。それもあまり長い文章ではいけない。臨床現場では時間管理が常に優先されるからだ。エビデンスサマリーと専門家のアドバイスがバランスよく記述されている『Pocket Drugs』は臨床医にとってとても役に立つリソースとなることは間違いない。

学会印象記

「第29回欧州泌尿器科学会会議」印象記

著者: 古川順也

ページ範囲:P.706 - P.707

 第29回欧州泌尿器科学会会議(29th Annual EAU Congress)が2014年4月11~15日の5日間の日程でスウェーデンのストックホルムで開催されました。2009年にも第24回会議が同じストックホルムで開催されていたようです。北欧で開催される学会参加の機会は少ないため期待しながらの参加となりました。北欧の国々に持つ一般的な印象としては,税金制度や福祉など社会保障制度が整った自然豊かな国といったところでしょうか。スウェーデンは,生活の面ではIKEAやH&Mといった家具や衣料のブランドが日本でも有名で,特にストックホルムではノーベル賞の受賞式典が執り行われることはご存知かと思います。現地では実際の式典会場や歴代の受賞者を紹介する記念館などの見学が可能でした。ノーベル賞で授与されるメダルをモチーフとしたチョコレートのお土産は多くの方が購入されたのではないでしょうか(定かではありませんが,山中教授も大量に購入したと多くのガイドブックにも書いてありました)。また,物価の高さについてはあらかじめ聞いてはいましたが,特に食事,タクシーの値段の高さには想像を超えた驚きがありました。昼食でもレストランでは大体2,000~3,000円でファストフードでも1,000円は下らないといった具合でした。学会参加の大きな楽しみの1つである食事に関しては,典型的なスウェーデン料理のレストランを訪れることはできませんでしたが,シーフードやミートボール,鹿肉料理などを楽しむことができました。この物価の高さで食事はどうしているのか現地の方に質問してみましたが,やはり外食は高いため家庭で簡単につくることが多いとのことでした。町でも極端に太った方はおらず,早朝にランニングをしている人が非常に多いことからも健康志向が強いことが感じられました。

 ストックホルムの町並みは非常に整った清潔感のある美しさが魅力であり,滞在期間中は気候に恵まれたこともあり空気が澄み渡っている印象がありました。多くの小さな島から構成されている町の中心部は湾や運河が入り組み水の都と称される美しい風景を形づくっていました。町の中心部から徒歩圏内に観光名所が多く集まっておりアクセスもよく,アニメ映画の魔女の宅急便のモデルになったとされる石畳の残るガムラ・スタンと呼ばれる旧市街地も雰囲気のある町並みでした。

「第102回日本泌尿器科学会総会」印象記

著者: 松本成史

ページ範囲:P.708 - P.709

 第102回日本泌尿器科学会総会は,2014年4月24~27日までの4日間,神戸コンベンションセンター(神戸国際会議場・神戸国際展示場・神戸ポートピアホテル)にて,香川大学教授の筧 善行会長が,『‘今日’を見つめ‘明日’を創る~良医は国を癒す~』を大会のスローガンに開催されました。

 今回の総会は,今までの日泌総会の発展的なものに斬新的なものが多く取り入れられた雰囲気で,筧会長の意気込みが感じられました。まず,発表に関しては,JUAの国際化,英語化を踏まえて,大会初日の24日にInternational Sessionとして,海外からも数多くの発表がなされたこと,そして総会賞応募演題および一般演題にモデレーテッドポスターセッションとして自由閲覧後に概要発表と討論というAUA方式を採択されたことなど,演題の発表形式や採択のあり方に今後のJUAの方向性を感じました。シンポジウムやパネルディスカッションの豊富さ,充実ぶりも筧会長の肝いりと感じました。泌尿器癌に関しては,手術や治療をさまざまな切り口で構成されていましたし,排尿障害だけでなく,subspecialty領域も抄録を拝見するだけでも非常に魅力的でした。拝聴したい内容が多すぎて,選択するしかないのが残念でしたが,大会のスローガンとも合致する特別企画,特に各疾患の「治療開発マップの作成」を勉強の意味を含めて拝聴しました。自分には難しい内容も多かったのですが,現在の治療の再確認と位置づけ,そして将来に期待できる治療法や治療薬の開発と興味深いものでした。また,展示会場の各ブースも,AUAなどの国際学会と同様,非常に明るく華やかで,美味しい飲み物やカバンなどの提供がありました。会場が神戸のため,地元香川・讃岐のにおいを感じてもらおうと会場に設営された「讃岐ミュージアム」も連日大盛況で,多くの先生方が讃岐うどんを食されていました。

--------------------

欧文目次 フリーアクセス

ページ範囲:P.637 - P.637

次号予告 フリーアクセス

ページ範囲:P.711 - P.711

投稿規定 フリーアクセス

ページ範囲:P.714 - P.714

著作権譲渡同意書 フリーアクセス

ページ範囲:P.715 - P.715

編集後記 フリーアクセス

著者: 近藤幸尋

ページ範囲:P.716 - P.716

 臨床泌尿器科の編集後記も小職にとって2回目となりました。泌尿器科の臨床においては,いやすべての臨床において,患者の急変は避けて通れないものです。しかしこの急変において,医師としての真価が問われるものでもあります。患者の急変に対して冷静かつ確実な対応をすること,およびできることが医師としての理想でもあります。急変に対応するためには,過去にその経験があることや年長者などその周囲で経験があることのほかに「読んだことある」や「聞いたことある」などの情報をもとに行うことも少なくありません。このように経験していなくても読んだ知識が一医師の引き出しを増やし,臨床で患者のためになることも少なくありません。

 そこで本号では「泌尿器科で起きる患者の急変―なにを考え,どのように対応するか!」を特集とさせていただいております。残念ながら小職の案件ではなく,偉大ないまや編集顧問となった先生の発案であります。本特集は,I.外来処置時,II.泌尿器科検査時,III.手術中,IV.手術後,V.癌薬物療法時と,泌尿器科臨床で実際に遭遇したときに困ることを諸先生に解説していただいております。危機的な急変が中心でありますが,外来でのトラブルまでバラエティーに富んでおります。これらを読み終えた際には,臨床経験のない事例に関して,先生方の引き出しが増えることを望んでおります。

基本情報

臨床泌尿器科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1332

印刷版ISSN 0385-2393

雑誌購入ページに移動

バックナンバー

76巻13号(2022年12月発行)

特集 これだけは知っておきたい! 泌尿器科診療でも活きる腎臓内科の必須知識

76巻12号(2022年11月発行)

特集 ブレずに安心! 尿もれのミカタ

76巻11号(2022年10月発行)

特集 限局性前立腺癌診療バイブル―このへんでキッチリと前立腺癌診療の“あたりまえ”を整理しよう!

76巻10号(2022年9月発行)

特集 男性不妊診療のニューフロンティア―保険適用で変わる近未来像

76巻9号(2022年8月発行)

特集 前立腺肥大症(BPH)の手術療法―臨床現場の本心

76巻8号(2022年7月発行)

特集 泌尿器腫瘍における放射線治療―変革期を迎えた令和のトレンド

76巻7号(2022年6月発行)

特集 トラブルゼロを目指した泌尿器縫合術―今さら聞けない! 開放手術のテクニック

76巻6号(2022年5月発行)

特集 ここまで来た! 腎盂・尿管癌診療―エキスパートが語る臨床の最前線

76巻5号(2022年4月発行)

特集 実践! エビデンスに基づいた「神経因性膀胱」の治療法

76巻4号(2022年4月発行)

増刊号特集 専門性と多様性を両立させる! 泌尿器科外来ベストNAVI

76巻3号(2022年3月発行)

特集 Female Urologyの蘊奥―積み重ねられた知恵と技術の活かし方

76巻2号(2022年2月発行)

特集 尿路性器感染症の治療薬はこう使う!―避けては通れないAMRアクションプラン

76巻1号(2022年1月発行)

特集 尿道狭窄に対する尿道形成術の極意―〈特別付録Web動画〉

75巻13号(2021年12月発行)

特集 困った時に使える! 泌尿器科診療に寄り添う漢方

75巻12号(2021年11月発行)

特集 THEロボット支援手術―ロボット支援腎部分切除術(RAPN)/ロボット支援膀胱全摘除術(RARC)/新たな術式の徹底理解〈特別付録Web動画〉

75巻11号(2021年10月発行)

特集 THEロボット支援手術―現状と展望/ロボット支援前立腺全摘除術(RARP)の徹底理解〈特別付録Web動画〉

75巻10号(2021年9月発行)

特集 今こそ知りたい! ロボット時代の腹腔鏡手術トレーニング―腹腔鏡技術認定を目指す泌尿器科医のために〈特別付録Web動画〉

75巻9号(2021年8月発行)

特集 ED診療のフロントライン―この一冊で丸わかり!

75巻8号(2021年7月発行)

特集 油断大敵! 透析医療―泌尿器科医が知っておくべき危機管理からトラブル対処法まで

75巻7号(2021年6月発行)

特集 前立腺肥大症(BPH)薬物治療のニューノーマル―“とりあえず”ではなくベストな処方を目指して

75巻6号(2021年5月発行)

特集 躍動するオフィスウロロジー―その多様性に迫る!

75巻5号(2021年4月発行)

特集 前立腺癌のバイオロジーと最新の治療―いま起こりつつあるパラダイムシフト

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号特集 泌尿器科当直医マニュアル

75巻3号(2021年3月発行)

特集 斜に構えて尿路結石を切る!―必ず遭遇するイレギュラーケースにどう対処するか?

75巻2号(2021年2月発行)

特集 複合免疫療法とは何か? 腎細胞癌の最新治療から学ぶ

75巻1号(2021年1月発行)

特集 朝まで待てない! 夜間頻尿完全マスター

74巻13号(2020年12月発行)

特集 コロナ時代の泌尿器科領域における感染制御

74巻12号(2020年11月発行)

特集 泌尿器科医のためのクリニカル・パール―いま伝えたい箴言・格言・アフォリズム〈下部尿路機能障害/小児・女性・アンドロロジー/結石・感染症/腎不全編〉

74巻11号(2020年10月発行)

特集 泌尿器科医のためのクリニカル・パール―いま伝えたい箴言・格言・アフォリズム〈腫瘍/処置・救急・当直編〉

74巻10号(2020年9月発行)

特集 令和最新版! 泌尿器がん薬物療法―手元に置きたい心強い一冊

74巻9号(2020年8月発行)

特集 泌尿器腫瘍の機能温存手術―知っておくべき適応と限界

74巻8号(2020年7月発行)

特集 これが最新版! 過活動膀胱のトリセツ〈特別付録Web動画〉

74巻7号(2020年6月発行)

特集 小児泌尿器科オープンサージャリー―見て学ぶプロフェッショナルの技〈特別付録Web動画〉

74巻6号(2020年5月発行)

特集 高齢患者の泌尿器疾患を診る―転ばぬ先の薬と手術

74巻5号(2020年4月発行)

特集 ここが変わった! 膀胱癌診療―新ガイドラインを読み解く

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識

74巻3号(2020年3月発行)

特集 泌尿器科手術に潜むトラブル―エキスパートはこう切り抜ける!

74巻2号(2020年2月発行)

特集 いま話題の低活動膀胱―これを読めば丸わかり!

74巻1号(2020年1月発行)

特集 地域で診る・看取る緩和ケア―泌尿器科医として知っておくべきこと

icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら