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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科69巻2号

2015年02月発行

手術手技 女性泌尿器関連の手術—基本手技とコツ・6

膀胱腟瘻閉鎖術

著者: 宮里実1 斎藤誠一1

所属機関: 1琉球大学大学院医学研究科医科学専攻泌尿器科学講座

ページ範囲:P.200 - P.203

文献概要

要旨 膀胱腟瘻は,子宮摘除や経腟手術,または放射線照射の晩発性障害として起こる。完全尿失禁を呈し,著しくQOLを損なう疾患である。医原性であることが多く,十分なインフォームド・コンセントを行う必要がある。瘻孔部位,大きさなどによって経膀胱,経腟アプローチを選択する。血流障害が主な成因であり,再発予防のため,必要に応じて大網や脂肪組織を閉鎖部に置換することが重要である。本稿では,膀胱腟瘻修復術の適応,術式の選択,手術のポイントについて自験例を交えて概説する。

参考文献

1)O'Connor VJ:Vesicovaginal fistula repair. In:Atlas of Urologic Surgery. edited by Lamsback W, et al. W.B. Saunders Company, Philadelphia, pp 471-479, 1989
2)Rajamaheswari N, Bharti A and Seethalakshmi K:Vaginal repair of supratrigonal vesicovaginal fistulae:a 10-year review. Int Urogynecol J 23:1675-1678, 2012
3)加藤晴朗:瘻孔閉鎖手術(膀胱腟瘻,膀胱直腸瘻を中心に).In:泌尿器科周術管理のすべて.edited by 荒井陽一,他.メジカルビュー社,東京,pp326-333,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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