文献詳細
小さな工夫
文献概要
通常の腹腔鏡手術においてはメスによる切開が必要となる局面は比較的少なく,多くの場合は腹腔鏡手術用のハサミ鉗子で目的を達成できる。しかし,後腹膜鏡下尿管切石術を行う際には腹腔鏡手術用のハサミ鉗子では尿管壁の切開に難渋することが多く,切開できても尿管壁の切開創が挫滅してしまうことを経験する。そのためか,尿管壁の切開にフック型電極を用いた報告もみる。そこで今回,筆者が工夫した腹腔鏡手術用のメスを紹介する。
通常の開腹手術に用いるスピッツメスの刃をエンドクリンチにて把持して,これを腹腔鏡用のメスとして使用するという単純な方法である。ただ把持するだけではスピッツメスの刃は少しぐらぐらして完全な固定とならないため,根本2か所を滅菌しておいたラッピングタイ(メタリック)で止めると強固な固定となる(図1)。
通常の開腹手術に用いるスピッツメスの刃をエンドクリンチにて把持して,これを腹腔鏡用のメスとして使用するという単純な方法である。ただ把持するだけではスピッツメスの刃は少しぐらぐらして完全な固定とならないため,根本2か所を滅菌しておいたラッピングタイ(メタリック)で止めると強固な固定となる(図1)。
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