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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科69巻4号

2015年04月発行

増刊号特集 泌尿器科外来パーフェクトガイド—誰にでもすぐに使える!

1.尿路・性器の感染症 《そのほかの疾患》

14.精巣炎—流行性耳下腺炎を合併している患者です。

著者: 根本勺1

所属機関: 1日本医科大学付属千葉北総病院泌尿器科

ページ範囲:P.62 - P.64

文献概要

Point

●流行性耳下腺炎(mumps:以下ムンプスと表記する)は,ムンプスウイルスの感染によって起こる耳下腺を中心とした全身性の伝染性疾患であり,一般的には「おたふくかぜ」と呼ばれている1)。泌尿器科領域では,ムンプス性精巣炎が問題となる。

●本邦では,MMRワクチン接種後の無菌性髄膜炎が社会的な問題となり,1993年以降はワクチン接種が任意となった。そのため,3〜4年周期でのアウトブレークがみられるようになっている。

●遭遇する機会は比較的稀だと考えるが,学校伝染病であること,および特有な合併症を認めることなどにより,しっかり認識しておくべき疾患と考える。

参考文献

1)岸辺 幹,原渕保明:感染症の病態と診断・治療(Ⅰ)—流行性耳下腺炎.医学と薬学65:612-617,2011
2)Davis NF, McGuire BB, Mahon JA, et al:The increasing of mumps orchitis:a comprehensive review. BJU International 105:1060-1065, 2010
3)庵原俊昭:終生免疫の神話—おたふくかぜの再感染とVaccine Failureの臨床.臨床とウイルス36:50-54,2008
4)Casella R, Leibundgut B, Lehmann K, et al:Mumps orchitis:report of a mini-epidemic. J Urol 158:2158-2161, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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