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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科69巻4号

2015年04月発行

増刊号特集 泌尿器科外来パーフェクトガイド—誰にでもすぐに使える!

1.尿路・性器の感染症 《そのほかの疾患》

18.ペロニー病—勃起時の疼痛を訴えている患者です。

著者: 上平修1

所属機関: 1小牧市民病院泌尿器科

ページ範囲:P.75 - P.77

文献概要

Point

●中高年に発症する陰茎の変形,疼痛を主訴とする疾患。

●陰茎海綿体白膜の部分的肥厚による。勃起した陰茎に微小な外傷が重なり,その治癒過程で発症すると考えられているが,詳細な過程は不明。

●性交障害や排尿障害を主訴として受診するが,局所のしこりを癌と心配して受診する患者も少なくない。

●急性期の疼痛は,鎮痛剤や自然経過で緩和することが多く,変形も急性期においては一部であるが自然寛解することもある。しかし,現時点でプラークの縮小や陰茎の変形に対して有効性が示されている薬剤は日本においては一般的ではなく,変形の強いものは手術が必要である。

参考文献

1)Ralph D, Gonzalez-Cadavid N, Mirone V, et al:The management of Peyronie's disease:evidence-based 2010 guidelines. J Sex Med 7:2359-2374, 2010
2)永尾光一,小林秀行,田井俊宏,他:陰茎彎曲症とペロニー病の治療—保存的治療と観血的治療.臨泌5:409-415,2011
3)Smith JF, Shindel AW, Huang YC, et al:Pentoxifylline treatment and penile calcifications in men with Peyronie's disease. Asian J Androl 13:322, 2011
4)Gelbard M, Goldstein I, Hellstrom WJ, et al:Clinical efficacy, safety and tolerability of collagenase clostridium histolyticum for the treatment of peyronie disease in 2 large double-blind, randomized, placebo controlled phase 3 studies. J Urol 190:199-207, 2013
5)Kadioglu A, Akman T, Sanli O, et al:Surgical treatment of Peyronie's disease:a critical analysis. Eur Urol 50:235-248, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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