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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科69巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号特集 泌尿器科外来パーフェクトガイド—誰にでもすぐに使える! 3.女性泌尿器科

37.膀胱腟瘻—過去に子宮全摘術を行ったことがあるという患者で,膀胱腟瘻を認め,それによる高度の尿失禁を認めます。その診断と対処法について教えてください。

著者: 野村昌良1

所属機関: 1亀田メディカルセンター・ウロギネコロジーセンター

ページ範囲:P.147 - P.150

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Point

●膀胱腟瘻の治療の中心となるのは手術療法である。手術において最も重要なことは,尿流出のバリアーとして膀胱の瘻孔を適切にデブリードメントし,テンションがかからないように適切に縫合を行うことである。瘻孔の部位や大きさにより適切な術式を選択すべきである。

●膀胱腟瘻は初回治療が最も重要であるので,できるだけ治癒率が高いと思われる術式を選択すべきである。

参考文献

1)Eilber KS, Kavaler E, Rodríguez LV, et al:Ten-year experience with transvaginal vesicovaginal fistula repair using tissue interposition. J Urol 169:1033-1036, 2003
2)星山文明,藤本清秀,松下千枝,他:経腟的尿道憩室切除術および尿道腟瘻閉鎖術における手術体位の工夫.日泌尿会誌97,757-760,2006
3)Duque M, Ceballos ML and Velasquez ME:Intravesical laparoscopic repair of vesicovaginal fistula. J Urol 179(Supplement):666, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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