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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科69巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号特集 泌尿器科外来パーフェクトガイド—誰にでもすぐに使える! 11.先天性および小児泌尿器科疾患

92.陰囊水瘤—近医で陰囊穿刺を行い水を抜いた患児です。

著者: 山口孝則1

所属機関: 1福岡市立こども病院泌尿器科

ページ範囲:P.366 - P.369

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Point

●小児水瘤のほとんどは腹膜鞘状突起の閉鎖不全に伴い,内容液は腹腔内由来の鞘液である。

●透光性腫瘤が特徴で,超音波検査で診断は容易である。

●自然治癒傾向が強く,原則として早期治療の必要性はない。

●小児水瘤の多くは腹腔との交通性が大きな要因のため,穿刺は禁忌である。

●長期間緊満した水瘤,年長児で発症した大きな水瘤,陰囊から腹腔までおよぶ巨大交通性水瘤(ASH)などが手術適応である。

参考文献

1)山口孝則:精巣・精索水瘤—開業医の外来小児科学改訂6版.南山堂,東京:729-730,2013
2)山口孝則,永田豊春,濵砂良一,他:自然歴からみた小児精巣・精索水瘤に対する手術適応.日泌会誌87:1243-1249,1996
3)山口孝則,長田幸夫,北田真一郎:自然歴からみた小児陰囊・精索水瘤穿刺の功罪.日小外会誌27:711-713,1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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