文献詳細
特集 エキスパートが語る! 腹腔鏡下手術の落とし穴と対処法
〈術中合併症を回避するための方法と対処法〉
開腹手術への移行の判断と実際:副腎・腎摘除術におけるポイント
著者: 小林泰之1
所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学
ページ範囲:P.880 - P.883
文献概要
・手術を行ううえで最も大事なことは,「安全にかつ,確実に目的を達成する」ことであり,緊急事態の際にはそのリカバリー処置に関しては最もよいと思われる方法を選択することである.
・緊急時にまず行うことは,リカバリー処置でなく,事態が悪化していくスピードをできる限り遅くし,安定してコントロールされた状態にもっていくことが大切である.
・緊急時の最適なリカバリー処置は,開腹とは限らない.鏡視下で対応したほうがよい症例も多く,開腹移行の判断は慎重にするべきである.
参考文献
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