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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻11号

2016年10月発行

特集 エキスパートが語る! 腹腔鏡下手術の落とし穴と対処法

〈術中合併症を回避するための方法と対処法〉

開腹手術への移行の判断と実際:副腎・腎摘除術におけるポイント

著者: 小林泰之1

所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学

ページ範囲:P.880 - P.883

文献概要

▶ポイント

・手術を行ううえで最も大事なことは,「安全にかつ,確実に目的を達成する」ことであり,緊急事態の際にはそのリカバリー処置に関しては最もよいと思われる方法を選択することである.

・緊急時にまず行うことは,リカバリー処置でなく,事態が悪化していくスピードをできる限り遅くし,安定してコントロールされた状態にもっていくことが大切である.

・緊急時の最適なリカバリー処置は,開腹とは限らない.鏡視下で対応したほうがよい症例も多く,開腹移行の判断は慎重にするべきである.

参考文献

1) 日本泌尿器内視鏡学会 (編) : 泌尿器腹腔鏡手術ガイドライン2014年版. Jpn J Endourol ESWL 27 : 1─46, 2014
2) 宮川 康, 藤田和利, 今村亮一, 他 : 腹腔鏡手術におけるトラブルシューティング 腹腔鏡下副腎摘除におけるトラブルシューティング─どこまで腹腔鏡下に修復できるか. Jpn J Endourol ESWL 29 : 2─5, 2016
3) 吉野 能, 松川宜久, 佐々直人, 他 : 腹腔鏡手術におけるトラブルシューティング 経腹膜到達法で行う腹腔鏡下腎摘除術における合併症の傾向と対策. Jpn J Endourol ESWL 29 : 6─10, 2016
4) 吉村一宏, 大関孝之, 齋藤允孝, 他 : 腹腔鏡手術におけるトラブルシューティング 後腹膜鏡下腎摘除術におけるトラブルシューティング. Jpn J Endourol ESWL 29 : 11─14, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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