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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻12号

2016年11月発行

交見室

過活動膀胱治療薬オキシブチニン塩酸塩の特性について

著者: 大井一弥1

所属機関: 1鈴鹿医療科学大学大学院薬学研究科臨床薬理学研究室

ページ範囲:P.978 - P.979

文献概要

 オキシブチニン塩酸塩(オキシブチニン)は,抗ムスカリン作用および平滑筋直接弛緩作用を併せ持つ過活動膀胱治療薬である.本邦では,1988年に経口薬として承認・発売され,ポラキス®錠として医療現場で繁用されてきた.オキシブチニンの有効性は広く臨床で評価され,2013年に本邦初の経皮吸収型過活動膀胱治療薬としてネオキシ®テープが登場した.

 本邦は超高齢社会の最中にあり,高齢者は年齢を重ねるとともにさまざまな疾患に罹患し,その都度,薬が処方されるため,おびただしい剤数の薬を服用している.また,高齢者の生理機能低下は,薬物の代謝や腎排泄の遅延を引き起こし,薬物有害事象の発現頻度を高めているため,投与経路を考慮した処方設計が望ましい.

参考文献

1) 大井一弥, 安藤昌之, 平本恵一 : オキシブチニン塩酸塩経皮吸収型製剤における皮膚障害性と予防に関する研究. 薬理と治療43 : 1419─1424, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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