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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻2号

2016年02月発行

症例

陰茎壊死を来した陰茎絞扼症

著者: 岩本勝来1 山本晋史1 鎌田良子2 吉村力勇3 鞍作克之4 仲谷達也4

所属機関: 1育和会記念病院泌尿器科 2大野記念病院泌尿器科 3大阪鉄道病院泌尿器科 4大阪市立大学医学研究科泌尿器病態学

ページ範囲:P.183 - P.186

文献概要

 40代男性.性交時にプラスチック製のリングを陰茎に装着し,使用後に脱着せず入眠してしまった.その約10時間後にリングは自然脱落したが,陰茎の変色と排尿困難を認め当科受診.陰茎絞扼症により陰茎壊死に至ったため,陰茎部分切除術が施行された.術前の造影MRI所見が陰茎壊死の評価に有用であった.

参考文献

1) Gauchier M : Observation d’un etranglemant des tseticules et de la verge,occasionne par le passage d’un briquete. L Med Chir Pharmaco 13 : 357, 1755
2) 佐々木雄太郎, 小田眞平, 藤方史朗, 他 : 陰茎壊死,敗血症をきたした輪ゴムによる陰茎絞扼症の1例. 泌尿紀要60 : 155─157, 2014
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4) 平林崇樹, 犬塚善博, 近藤厚哉, 他 : 歯科用エアタービンを用いて解除した陰茎絞扼症の1例. 泌尿紀要54 : 518, 2008
5) 関井洋輔, 片山欽三, 林 拓自, 他 : 敗血症をきたし陰茎部分切除術を施行した陰茎絞扼症の1例. 泌尿紀要59 : 385─387, 2013
6) 村中貴之, 福多文昌, 國島康晴 : 難治性の陰茎壊死を発症した糖尿病患者の1例. 泌外25 : 387─390, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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