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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻2号

2016年02月発行

小さな工夫

インジゴカルミンを混注したボスミン生食による腟壁の液性剝離

著者: 川野圭三1 森本信二1

所属機関: 1総合病院土浦協同病院

ページ範囲:P.187 - P.187

文献概要

通常のTVM手術や腟壁形成時の腟壁切開前の液性剝離に100万倍ボスミン生食を使用しているが,患者によって腟壁の厚さは異なり,カテラン針の手ぶれ,癒着などにより,恥頸筋膜と膀胱漿膜の間に注入したつもりのボスミン生食が膀胱筋層に入っているのではないか,いま切開しているのは水分の多い膀胱筋層ではないかと不安になることがある.

 当科では静注用インジゴカルミン1A 5 mLのうち,1 mLを100万倍ボスミン生食100 mLに混注し,青色のボスミン生食を作成し,20Gカテラン針にて腟壁の液性剝離に用いている.残りの4 mLのインジゴカルミンをTVMニードル穿刺後に全量静注し,膀胱鏡にて青色尿を確認することにより尿管損傷の有無を確認している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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