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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻4号

2016年04月発行

文献概要

増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド 1 尿路・性器の感染症 尿路感染症

急性(単純性)膀胱炎

著者: 高橋聡1 桧山佳樹2 市原浩司2

所属機関: 1札幌医科大学医学部感染制御・臨床検査医学講座 2札幌医科大学医学部泌尿器科学講座

ページ範囲:P.13 - P.15

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疾患の概要

 急性(単純性)膀胱炎は,発熱を伴わない尿路感染症である.多くは,若い女性が罹患し,主な原因菌は大腸菌,肺炎桿菌,腐性ブドウ球菌(Staphylococcus saprophyticus)である.膀胱炎に特徴的な症状は,排尿痛,頻尿,残尿感,下腹部痛であり,肉眼的血尿がみられることもある.好発年齢は,10〜30歳台の女性で,尿路に基礎疾患がなくても発症する.性的活動性が発症に関連しているとされ,再発にも関連している.

 再発を繰り返すようであれば,尿路の精査が必要になるが,尿路に基礎疾患を認めなくても再発を繰り返す場合がある.少なからず自然治癒している場合もあり,そのような経過も含めて多くの女性が罹患する感染症である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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