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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻4号

2016年04月発行

増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

1 尿路・性器の感染症 性感染症

淋菌性尿道炎

著者: 上原慎也1

所属機関: 1我孫子東邦病院泌尿器科

ページ範囲:P.35 - P.37

文献概要

疾患の概要

 淋菌感染症は,人から人へと感染する性感染症であり,1回の性行為による感染伝達率は約30%と高く,容易に広まっていく.淋菌は,尿道炎,子宮頸管炎を中心として,咽頭炎や直腸炎,結膜炎,さらには,腹膜炎や播種性病変をも引き起こす.そのうち淋菌性尿道炎は,感染から数日間の潜伏期ののち,排尿痛や膿性分泌物の排出など,比較的強い症状を示すため,医療機関への受診機会が多く,ほかの淋菌感染症と比べ診断されやすい.診断には,膿のグラム染色,淋菌培養,核酸増幅検査法を用いる.

 近年では,淋菌の薬剤耐性化が顕著であり,有効な抗菌薬が減少してきている.よって,薬剤耐性動向に注意しながら抗菌薬を選択する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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