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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻4号

2016年04月発行

増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

1 尿路・性器の感染症 性感染症

性器ヘルペス

著者: 安田満1

所属機関: 1岐阜大学医学部附属病院泌尿器科

ページ範囲:P.42 - P.44

文献概要

疾患の概要

 単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus : HSV)1型(HSV-1)または2型(HSV-2)による感染症である.初めて感染したとき(初感染)や,すでに腰仙髄神経節などに潜伏感染していたHSVの再活性化によるとき(再発または回帰発症)に症状が出現する.感染後2〜10日の潜伏期を経て,亀頭,陰茎体部に浅い潰瘍性または水疱性病変を形成する.初感染では外性器に掻痒感や違和感を伴った直径1〜2mmの複数の水疱が出現し,のちに水疱が破れ有痛性の浅い潰瘍を形成する.発熱などの全身症状を伴うことが多く,鼠径リンパ節の腫脹を伴うことがある.再発または回帰発症でも同様であるが,症状が軽く消失までの期間も短い.確定診断には塗沫標本を用いた蛍光抗体法検査により,HSV抗原の証明を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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