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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻4号

2016年04月発行

文献概要

増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド 1 尿路・性器の感染症 性感染症

尖圭コンジローマ

著者: 鶴﨑俊文1

所属機関: 1日本赤十字社長崎原爆病院泌尿器科

ページ範囲:P.45 - P.47

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疾患の概要

 尖圭コンジローマは,ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染症であり,主にHPV6,11型が原因である.大部分が,性的接触により外的刺激を受けやすい部位の皮膚や粘膜の微小な傷から侵入することで感染し,乳頭状や鶏冠状の疣贅が多発する.主な感染部位は,外性器(外陰部),肛門周囲,鼠径部,乳房などの外部と,肛門内,直腸,尿道,腟内,子宮頸部などの内部の病変に二分される.潜伏期は3週〜8か月(平均2.8か月)と長く,感染機会を特定できないことも多い.主な病原体のHPV6,11型はいずれも子宮頸がんの低リスク型である.また尖圭コンジローマは,感染症法で5類定点把握疾患である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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