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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻4号

2016年04月発行

増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

3 女性泌尿器科

骨盤臓器脱

著者: 戸山友香1 近藤幸尋1

所属機関: 1日本医科大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.78 - P.79

文献概要

疾患の概要

 骨盤臓器脱(pelvic organ prolapse : POP)は,腟管の支持不良による骨盤部のヘルニアと考えられ,その下垂した部位によって膀胱瘤,子宮脱,直腸瘤,小腸瘤,また,子宮全摘後の腟断端に発生したものを腟断端脱と呼ぶ.その病因は骨盤底脆弱化であり,特に出産経験のある閉経後女性に多くみられる.加齢,肥満,便秘,喫煙,妊娠,分娩,手術(会陰切開,子宮全摘出)などが危険因子となる.

 骨盤臓器脱の患者の多くは尿失禁,尿意切迫,夜間頻尿,昼間の頻尿,排尿困難などの多彩な排尿症状や,骨盤内の臓器下垂と関連する牽引痛や排便困難などを伴う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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