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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻4号

2016年04月発行

増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

5 先天性および小児泌尿器科

膀胱尿管逆流(尿路感染症)

著者: 久松英治1 吉野薫1

所属機関: 1あいち小児保健医療総合センター泌尿器科

ページ範囲:P.96 - P.97

文献概要

疾患の概要

 尿路感染症(urinary tract infection : UTI)は小児の細菌感染症のなかで呼吸器感染に次いで多い.年齢によって異なるが,男児の約1%,女児の約3%に発生する.1歳までは男児に多いが,それ以降は女児に多くなってくる.危険因子として,膀胱尿管逆流(vesicoureteral reflux : VUR)などの先天性尿路疾患,排尿障害,排便障害,包茎が挙げられる.

 VURとは,膀胱内の尿が上部尿路に逆流する病的な状態である.2歳未満の有熱性UTIの30%にVURを認める.VUR gradingは国際分類に従って行う(gradeI〜V).自然消失率は,年長児より乳幼児,高度VURより軽度VUR,両側例より片側例が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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