文献詳細
増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
8 腎機能障害
腎移植(免疫抑制薬)
著者: 齋藤満1 佐藤滋2 羽渕友則3
所属機関: 1秋田大学医学部附属病院血液浄化療法部 2秋田大学医学部附属病院腎疾患先端医療センター 3秋田大学大学院医学系研究科腎泌尿器科学講座
ページ範囲:P.154 - P.158
文献概要
腎移植療法では,拒絶反応を抑制する目的で免疫抑制療法を行うが,免疫抑制が不十分であれば拒絶反応が発症しやすくなり,過剰であれば腎毒性や日和見感染症が発症しやすくなるため,腎移植レシピエントの状況や全身状態に応じて常にバランスを意識した処方が必要となる.また,そのバランスがとれていたとしても,悪性腫瘍が発生した場合など,免疫抑制自体が病状や全身状態の悪化を来したり,化学療法などのほかの治療法に影響する可能性があるときは,拒絶反応に注意しながら減量または中止を考慮しなければならない.移植腎生検は腎移植レシピエント(あるいは移植腎)にとって適正な免疫抑制状態におかれているかどうかを見極める手段の1つであるが,侵襲的検査であることから必要最小限にとどめるべきである.
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