文献詳細
増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
9 腫瘍 抗がん剤の副作用対策
文献概要
疾患の概要
泌尿器腫瘍に対して抗がん剤や分子標的薬が日常的に使用されているが,それらの薬剤に対して免疫反応が過度にあるいは不適当なかたちで起こる場合があり,重篤化すると生命予後に関わるため細心の注意が必要である.急性過敏反応としてのアナフィラキシーの多くは,IgEを介した免疫学的機序によって発生し,白金製剤やタキサン系(特に溶解剤としてポリオキシエチレンヒマシ油を含む薬剤)などの抗がん剤での報告が比較的多い.インフュージョン・リアクションは,投与を開始してから24時間以内に現れる有害事象の総称で,一般に分子標的薬,そのなかでも抗体製剤を投与した場合に発生する.
泌尿器腫瘍に対して抗がん剤や分子標的薬が日常的に使用されているが,それらの薬剤に対して免疫反応が過度にあるいは不適当なかたちで起こる場合があり,重篤化すると生命予後に関わるため細心の注意が必要である.急性過敏反応としてのアナフィラキシーの多くは,IgEを介した免疫学的機序によって発生し,白金製剤やタキサン系(特に溶解剤としてポリオキシエチレンヒマシ油を含む薬剤)などの抗がん剤での報告が比較的多い.インフュージョン・リアクションは,投与を開始してから24時間以内に現れる有害事象の総称で,一般に分子標的薬,そのなかでも抗体製剤を投与した場合に発生する.
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