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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻4号

2016年04月発行

文献概要

増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド 9 腫瘍 抗がん剤の副作用対策

泌尿器癌に対する漢方療法

著者: 皆川倫範1 小川輝之1 石塚修1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.208 - P.210

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治療方針 薬物療法の概要と狙い

 抗がん剤治療ではさまざまな有害事象が発現する.代表ともいえるのは骨髄抑制,悪心・嘔吐であるが,実際には,食欲不振,全身倦怠感,しびれ・脱力などの末梢神経障害など多彩である.多彩な症状や問題点に対して,すべて西洋薬で対応可能というわけではなく,時に漢方薬が有効な場面がある.

 元来,漢方薬は症状に対して処方され,診断に対して処方される西洋薬とストラテジーが異なる.全身倦怠感などの診断しがたい状態においては,症状から処方のできる漢方薬が効果を発揮する.末梢神経症状などの頻度の高い副作用に対しても,西洋薬で高いエビデンスのある対応薬がない場合も,漢方薬は効果的な場面がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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