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増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド 9 腫瘍 抗がん剤の副作用対策
泌尿器癌に対する漢方療法
著者: 皆川倫範1 小川輝之1 石塚修1
所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.208 - P.210
文献購入ページに移動抗がん剤治療ではさまざまな有害事象が発現する.代表ともいえるのは骨髄抑制,悪心・嘔吐であるが,実際には,食欲不振,全身倦怠感,しびれ・脱力などの末梢神経障害など多彩である.多彩な症状や問題点に対して,すべて西洋薬で対応可能というわけではなく,時に漢方薬が有効な場面がある.
元来,漢方薬は症状に対して処方され,診断に対して処方される西洋薬とストラテジーが異なる.全身倦怠感などの診断しがたい状態においては,症状から処方のできる漢方薬が効果を発揮する.末梢神経症状などの頻度の高い副作用に対しても,西洋薬で高いエビデンスのある対応薬がない場合も,漢方薬は効果的な場面がある.
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