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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻4号

2016年04月発行

増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

9 腫瘍 緩和医療

がん患者の消化器症状

著者: 上里昌也1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院先端応用外科学

ページ範囲:P.226 - P.229

文献概要

疾患の概要

 主に後腹膜臓器の疾患を扱う泌尿器科においても,消化器症状を訴えるがん患者は多く認められる.その症状は腹痛,嘔気・嘔吐,下痢,便秘,腹部膨満など多岐にわたり,また重複することも多い.症状の原因として,既知の癌の進行状況から容易に推測できる病態から,急な病状変化も含まれる.正確な鑑別診断のためには,問診,視診,触診,聴診の基本を疎かにしてはならない.緩和医療であっても,採血,超音波検査,X線検査,CTなどを適宜施行し,正確な診断と評価のもとに,そのときの患者の状態に合わせた適切なマネジメントを行うことが重要である.

 今回取り上げる消化器症状は,嘔気・嘔吐,下痢,便秘,腹部膨満である.腹部膨満は,その病態から腸閉塞と腹水に分けて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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