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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻4号

2016年04月発行

増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

9 腫瘍 緩和医療

がん患者の精神症状・せん妄

著者: 秋月伸哉1

所属機関: 1千葉県がんセンター精神腫瘍科

ページ範囲:P.230 - P.234

文献概要

疾患の概要

 がん患者は,その診断から治療経過中,終末期にかけてさまざまなストレスを体験し,時に精神症状を呈する.がん診断,身体症状や機能低下,社会的役割の変化などのストレスに反応して,一般的にさまざまな心理反応(不安,抑うつなど),体調の変化(不眠,食欲不振,倦怠感など),考え方や行動の変化(自信が持てない,外出しなくなるなど)が引き起こされる.これらの反応が著しく強い場合や,社会生活に支障を来す場合に介入を必要とする「気持ちのつらさ」であると判断される.がん患者では適応障害・うつ病の頻度が高く,10〜20%に認められると報告されている.

 不眠もがん患者に多く,30〜50%にみられると報告されている.不眠は睡眠時間だけでなく,持続する眠気や気力低下,集中低下など,日中の障害がある際に治療介入が検討される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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