文献詳細
増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
10 周術期 予定手術
文献概要
治療方針 薬物療法の概要と狙い
静脈血栓塞栓症の予防法は,術前に発症リスクをあらかじめ評価し,そのリスクに応じて決定する.深部静脈血栓症を発症するリスク因子は多岐にわたるため,同じ術式でも個々の患者によってリスク評価は異なる(表1).予定術式,術後出血の可能性,周術期の麻酔方法も含めて総合的に判断する.低〜中リスク群に対しては,早期離床,弾性ストッキング,間欠的空気圧迫法を行う.薬物療法は,基本的に高〜最高リスク症例に推奨される(表2).
静脈血栓塞栓症は,適切な予防を行っても完全には防止できない.したがって,患者への十分な説明と,早期発見・適切な対処は常に重要である.なお,すでに静脈血栓塞栓症が認められる場合の二次予防に関しては,本稿では言及しない.
静脈血栓塞栓症の予防法は,術前に発症リスクをあらかじめ評価し,そのリスクに応じて決定する.深部静脈血栓症を発症するリスク因子は多岐にわたるため,同じ術式でも個々の患者によってリスク評価は異なる(表1).予定術式,術後出血の可能性,周術期の麻酔方法も含めて総合的に判断する.低〜中リスク群に対しては,早期離床,弾性ストッキング,間欠的空気圧迫法を行う.薬物療法は,基本的に高〜最高リスク症例に推奨される(表2).
静脈血栓塞栓症は,適切な予防を行っても完全には防止できない.したがって,患者への十分な説明と,早期発見・適切な対処は常に重要である.なお,すでに静脈血栓塞栓症が認められる場合の二次予防に関しては,本稿では言及しない.
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