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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻4号

2016年04月発行

増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド

10 周術期 術後愁訴と合併症

吃逆

著者: 川島正裕1

所属機関: 1市立岸和田市民病院緩和ケア内科

ページ範囲:P.285 - P.287

文献概要

疾患の概要

 吃逆は,横隔膜の片側または両側の攣縮により,急激な吸気と声門閉鎖を伴う病的な呼吸反射である.前斜角筋,肋間筋,腹筋などの呼吸補助筋の収縮も同時にみられる.多くは一過性で消失するが,数時間から数日間持続すると会話,食事,睡眠などが妨げられ,体重減少や疲労,不安,うつ状態に至ることもある.持続性の吃逆は,圧倒的に男性に多い.

 原因として,胃の膨満や胃内容の食道への逆流,脳腫瘍や脳血管障害,横隔膜や横隔神経への腫瘍の浸潤,尿毒症や低カルシウム血症,高血糖などの代謝障害,ストレスや興奮などの精神的因子,コルチコステロイドの静脈内投与,ベンゾジアゼピン系薬,オピオイドなどの薬剤などがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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