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増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド 11 併存疾患 内分泌・代謝系
脂質異常症
著者: 古田泰久1 島野仁1
所属機関: 1筑波大学附属病院内分泌代謝・糖尿病内科
ページ範囲:P.294 - P.297
文献購入ページに移動脂質異常症は表1のように定義されるが,食事の欧米化に伴い生活習慣病の一部として認識されてきている.そのコントロール不良の継続は動脈硬化を進行させてしまい,心血管イベントのリスクとなる.脂質異常症の存在は健康診断や人間ドックで指摘されて医療機関を受診して発覚することが多く,本人の自主性や治療意欲が重要である.さらに難しいのは,高脂血症は無症状であり,放置されかねないのが現状である.
ひとたび診断された場合には,治療として生活習慣病の側面があることから食事療法,運動療法を徹底することが基礎となるが,そのためには問診によりその個人の生活習慣を食事内容から運動習慣,仕事環境を含めて1つひとつ明らかにしていくことが重要といえる.生活習慣の改善によって治療目標(表2)を達成できない場合,心血管リスクに応じてスタチンを中心とした薬物療法を考慮する.
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