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増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド 11 併存疾患 呼吸器系
間質性肺炎
著者: 宮下修行1
所属機関: 1川崎医科大学総合内科学1
ページ範囲:P.308 - P.311
文献購入ページに移動特発性間質性肺炎は原因を特定できない間質性肺炎の総称で,現在,①特発性肺線維症(IPF),②非特異性間質性肺炎(NSIP),③特発性器質化肺炎(COP),④急性間質性肺炎(AIP),⑤剝離性間質性肺炎(DIP),⑥呼吸細気管支炎関連性間質性肺炎(RB-ILD),⑦リンパ球性間質性肺炎(LIP)の7型に分類されている.わが国で最も頻度が高いのは①IPF,次いで②NSIP,③COPで,その他の疾患の頻度は低い.間質性肺炎のなかで最も予後不良な疾患はIPFで,慢性・進行性の経過ののち,線維化が進行して不可逆性の蜂巣肺を起こす.特発性間質性肺炎の診断を進めるにあたっては,IPFを的確に診断することがきわめて重要であり,日本呼吸器学会から『特発性間質性肺炎の診断と治療の手引き(改訂第2版)』が公表されている.
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