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増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド 11 併存疾患 呼吸器系
かぜ症候群・インフルエンザ
著者: 永武毅1
所属機関: 1桜みちクリニック
ページ範囲:P.315 - P.317
文献購入ページに移動急性上気道炎,いわゆる“かぜ症候群”の診断は決して難しいものではない.しかるに,かぜ症候群を複雑にしているのは,その関与する病原体の種類の多さである.大半はウイルスであり,症状としても鼻汁,咽頭痛,微熱,全身倦怠感など,軽微であることが多い.そのほとんどが自然治癒するが,時に重症化してしまうのである.そこで,患者が来院する場合は,とにかく早く楽になりたくて受診することがほとんどである.
インフルエンザでは,高熱,強い全身倦怠感,筋肉痛などで,かぜ症候群のなかでは症状も強いことが多い.かぜ症候群には流行があるので,その情報を的確にキヤッチする.特にインフルエンザには,抗ウイルス薬が使えるため,原因療法ができるという意味でも的確に対応すれば患者を楽にできる.
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