文献詳細
特集 これだけは伝えたい! 腎癌手術のコツ
文献概要
▶ポイント
・腹膜を開けずに施行できるため,腹部手術既往例や高齢者・合併症の多い患者などに低侵襲かつ短い手術時間で施行可能である.
・患側の肋骨(主に第11肋骨)の先端を軟骨を含め,5cm程度切除して後腹膜を展開すると,腎門部が創の中心にくることが多く,創を小さくしても良好な視野が得られる.
・腎門部が最も深部にきてしまうため,腫瘍に触らずに腎門部に到達できる症例を選んで施行する.
・腹膜を開けずに施行できるため,腹部手術既往例や高齢者・合併症の多い患者などに低侵襲かつ短い手術時間で施行可能である.
・患側の肋骨(主に第11肋骨)の先端を軟骨を含め,5cm程度切除して後腹膜を展開すると,腎門部が創の中心にくることが多く,創を小さくしても良好な視野が得られる.
・腎門部が最も深部にきてしまうため,腫瘍に触らずに腎門部に到達できる症例を選んで施行する.
参考文献
1) 福井 巌, 大橋 英, 寿美 周, 他 : 腎癌に対する経腰的根治的腎摘除術. 日本泌尿器科学会雑誌80 : 1207─1210, 1989
2) 影山 幸, 福井 巌, 後藤 修, 他 : 限局性かつ比較的小径の腎細胞癌に対する根治的腎摘除術の治療成績経腰的と経腹的アプローチの比較. 日本泌尿器科学会雑誌85 : 599─603, 1994
3) Kihara K, Kageyama Y, Yano M, et al : Portless endoscopic radical nephrectomy via a single minimum incision in 80 patients. Int J Urol 11 : 714─720, 2004
4) van der Graaf T, Verhagen PC, Kerver AL, et al : Surgical anatomy of the 10th and 11th intercostal, and subcostal nerves : prevention of damage during lumbotomy. J Urol 186 : 579─583, 2011
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