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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻6号

2016年05月発行

文献概要

症例

腸重積を来した淡明細胞型腎細胞癌の小腸転移

著者: 野崎哲史1 杉野輝明1 成山泰道1 福田勝洋1 矢内良昌1 窪田裕樹1

所属機関: 1JA愛知厚生連海南病院泌尿器科

ページ範囲:P.459 - P.462

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 53歳女性.右腎細胞癌に対し腎摘出術後,5年7か月経過していた.肺転移に対し分子標的薬を使用中,腹痛と粘血便が出現し,上部消化管・大腸内視鏡検査を施行されたが,異常は認められなかった.腹痛が頻回になり,救急外来を受診したところ,CTで小腸腫瘍による腸重積が認められ,小腸部分切除術を施行した.病理診断は腎細胞癌の小腸転移であった.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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