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雑誌目次

雑誌文献

臨床泌尿器科70巻9号

2016年08月発行

雑誌目次

特集 泌尿器科医のための放射線治療学講座─基礎から徹底的に理解する

企画にあたって フリーアクセス

著者: 鈴木和浩

ページ範囲:P.649 - P.649

 泌尿器科領域の腫瘍に対する放射線治療は,大変重要な役割を果たしています.特に,前立腺癌に対する根治療法としての放射線治療は,限局性前立腺癌の治療戦略のなかでなくてはならない存在です.さらに,2016年に入り塩化ラジウム(Ra-223)が去勢抵抗性前立腺癌に使用可能となり,核医学分野と協調した治療が可能となりました.このような状況で,今回改めて腫瘍治療における放射線を基礎から理解していただくために本特集を企画いたしました.

 前半は,放射線の基礎として,核医学分野,放射線治療分野,そして粒子線とX線について基礎的な解説をしていただきました.ここで取り上げた内容は,Ra-223を使用した治療,各種放射線治療における効果と有害事象,粒子線の特徴などを理解する基礎となり,泌尿器科医にとって放射線治療を依頼するうえでとても参考になります.後半の臨床的事項では,近年進歩している定位放射線治療,画像誘導放射線治療(IGRT),放射線増感,緩和照射について,泌尿器科領域との関連も含めて概説していただきました.最後に研究的なトピックスとして,がん免疫放射線療法について解説していただきました.免疫チェックポイント阻害薬が使用可能となってきている現在,放射線治療との併用の可能性など,今後の発展を予感させます.

〈放射線治療を理解するための基礎〉

放射線の基礎:核医学分野

著者: 小池泉 ,   幡多政治 ,   井上登美夫

ページ範囲:P.650 - P.654

▶ポイント

・核医学は,放射性医薬品を用いて,生体機能に基づく画像診断や,放射線内用療法による治療を行う分野である.

・転移性骨腫瘍に対する放射線内用療法では,塩化ストロンチウムに加え,新たに塩化ラジウムが本邦でも承認された.

・塩化ラジウムの特徴は,α線を放出することにより,骨転移を有する去勢抵抗性前立腺癌に対して,抗腫瘍効果を示すことである.

放射線の基礎:放射線治療分野

著者: 秋元哲夫

ページ範囲:P.655 - P.659

▶ポイント

・組織や腫瘍の放射線応答の指標としてはα/β比が重要であり,一次項成分と二次項成分による細胞死の比率が等しくなる線量として定義される.

・肺癌や頭頸部癌など多くのα/β比の大きい腫瘍は,分割線量や治療期間の変化に対してはacutely responding tissueと同様の反応を示す.晩期有害事象の標的組織であるlate responding tissueは分割線量の大きさに強く影響される(晩期反応は分割線量の大きさに影響される).

・異なる分割や線量の放射線治療による生物効果を定量的に評価するための指標には,biologically effective dose(BED)およびequivalent dose in 2Gy(EQD2)などがある.

粒子線とX線の差からみた粒子線治療の特徴

著者: 河村英将 ,   大野達也

ページ範囲:P.660 - P.665

▶ポイント

・粒子線治療として,陽子線と重粒子線(炭素イオン線)が用いられている.

・粒子線はブラッグピークを利用した深さ方向の制御が可能で,線量分布がX線と大きく異なる.

・重粒子線ではDNAの二重鎖切断がX線に比べて高率に起こり,生物学的効果が高いが,陽子線はX線とほぼ同様である.

〈泌尿器科臨床への応用〉

泌尿器科領域における定位放射線治療の応用

著者: 大西洋

ページ範囲:P.666 - P.672

▶ポイント

・ガンマナイフにより頭蓋内病変に対して治療が開始された定位放射線治療は,画像誘導照射技術や呼吸性移動対策の発展に伴って体幹部臓器に対しても応用されるようになり,泌尿器科領域にも展開されている.

・前立腺癌と腎癌は1回に大線量にすることによる有効性と安全性のうえでのメリットが大きく,定位放射線治療が特に有用な臓器である.

・前立腺癌に対する定位放射線治療は,長期間かかる従来の強度変調放射線治療の代替治療として近年急速に症例数が増加しており,2016年4月から保険収載された.

・腎癌に対する定位放射線治療はいまだ臨床試験段階であるが,根治的治療として良好な局所成績が数多く報告されている.

画像誘導放射線治療(IGRT)と泌尿器腫瘍への応用

著者: 溝脇尚志

ページ範囲:P.674 - P.679

▶ポイント

・IGRTは,照射直前に治療室内で取得した画像などによってターゲット位置のずれを確認し,必要な位置補正を行った後に照射する,高精度放射線治療技術である.

・IGRTにはさまざまな方法があるが,現在では体内埋め込みマーカーやCBCTを用いてターゲットの内部移動を含めた位置補正を行う方法が主流となっている.

・前立腺癌においては,IGRTによって確実な線量投与が可能となり,治療成績の向上や有害事象リスクの低減が報告されている.

放射線増感

著者: 芝本雄太

ページ範囲:P.680 - P.684

▶ポイント

・放射線増感の代表は低酸素細胞増感剤であるが,通常分割照射との併用効果は弱く,定位照射などの1回大線量照射との併用が期待される.

・ほかには,低酸素特異的抗腫瘍剤,過酸化水素注入療法,温熱療法,低薬量抗がん剤などがある.

・泌尿器科領域では,膀胱癌に対して低濃度シスプラチンの同時併用が行われるが,大きな腫瘍に対する過酸化水素注入も今後期待できる.

骨転移に対する緩和照射

著者: 唐澤克之

ページ範囲:P.686 - P.690

▶ポイント

・骨転移に対する緩和照射の目的は根治線量に比べて少ない線量で達成される.

・全身抗がん治療の進歩で骨転移患者の予後は延長しており,長期の制御が必要な場合には,再照射や定位照射が考慮されることもある.

・再照射に際しては,脊椎転移における脊髄のような正常臓器の耐容線量に注意が必要である.正常臓器を避けて,1回大線量を投与する定位照射があるが,精度の高い装置と熟練したスタッフのそろった環境で行われるべきである.

〈研究トピックス〉

がん免疫放射線療法

著者: 吉本由哉 ,   鈴木義行

ページ範囲:P.692 - P.696

▶ポイント

・放射線治療により患者体内で抗腫瘍免疫が活性化され,その免疫は放射線の治療効果に大きく寄与している.

・誘導された抗腫瘍免疫を,免疫チェックポイント阻害抗体などで強化することにより,アブスコパル効果が誘導できる.

・泌尿器腫瘍でも,放射線治療と免疫チェックポイント阻害抗体などを組み合わせた治療が試みられており,成果が期待される.

専門医のための泌尿器科基本手術

副腎摘除術:経腹膜到達法

著者: 宮川康 ,   福原慎一郎 ,   野々村祝夫

ページ範囲:P.698 - P.702

ポイント

・経腹膜到達法による開腹副腎摘除術の相対適応は副腎腫瘍サイズが6cmより大きく悪性が疑われる症例であり,絶対適応は12cmより大きい腫瘍や6cm以下でも周囲への浸潤や癒着が予測される症例と考える.

・副腎悪性腫瘍では周囲臓器および血管への浸潤,進展の可能性があり,泌尿器科専門医として周囲臓器も含めた深い解剖学的知識を身につけて手術に臨む必要がある.

・拡大手術を想定した皮膚切開を選択するのはもちろんのこと,術中の消化器外科医や血管外科医との連携も重要である.

副腎摘除術:後腹膜到達法

著者: 西本紘嗣郎 ,   矢内原仁

ページ範囲:P.704 - P.710

ポイント

・高い気腹圧で手術を行えるため,出血のコントロールが容易である.筆者らは,これまでこのような高い気圧で手術を行っていないが,表1にある文献によれば,このような気圧で数百例の症例に行い,合併症は併発していない.

・直接的に腎上極に到達して手術を行うため,安全に手術を行うことが可能である.

学会印象記

「第104回日本泌尿器科学会総会」印象記

著者: 小川総一郎

ページ範囲:P.712 - P.713

第104回日本泌尿器科学会総会が,東北大学の荒井陽一教授を会長として,2016年4月23日〜25日まで仙台市で行われました.学会期間日は3日間とも天候に恵まれ,背広姿で暑くも寒くもない,快適な気候でした.以下に,印象に残ったことを述べてみたいと思います.

 仙台駅からメイン会場の仙台国際センターまでは,4か月前に開業した地下鉄を利用し最寄駅まで5分,そして駅を出れば目の前が学会場と,アクセス抜群でした.仙台国際センターの会議棟と展示棟は隣接しており,また最上階でも3階まででしたので移動しやすく,興味のあるセッションを渡り歩くことができました.もう1つの会場である東北大学百周年記念会館は国際センターから徒歩5分程で,道すがら杜の都の美しい新緑に,しばし心が癒されました.

「第111回AUA」印象記

著者: 茂田啓介

ページ範囲:P.714 - P.715

今年の第111回米国泌尿器科学会議(AUA Annual Meeting 2016)は,2016年5月6〜10日までの5日間,カリフォルニア州サンディエゴで開催されました.今回が初の海外での学会発表ということもあり,印象記を書かせていただきます.私が所属する慶應義塾大学からは計18演題が採択され,大家教授を筆頭に計13名で参加させていただきました.余談ではありますが,私は11歳までロサンゼルスに住んでいたこともあり,サンディエゴは幼少期に何度か父の仕事で連れて行ってもらった思い出の地でもありました.自分のゆかりの地である場所に再度足を踏み入れることは特別な思いがしました.胸が高なる気持ちを抑えつつ,5月6日にサンディエゴ空港に到着しました.私が知っていた空港とは異なり,綺麗に整理されており,時代の流れを改めて感じました.

 空港から開催場所はタクシーで約15分程度と非常に近く,すぐにダウンタウンであるガスランプ・クォーターに到着しました.街は小さいながらも活気があり,野球場も近く,なんといっても海が目の前に映る光景はアメリカのスケールの壮大さを物語っていました.早速開催場であるコンベンションセンターに到着し,レジストレーションをすませた後,好物であるアイダホ牛のハンバーガーを食べに行き,至福の一時を過ごしました.その後,コンベンションセンター内を探検しました.コンベンションセンターは主に2つの大きなドームを中央でつなげた形をとっており,中央でレジストレーションなどの基本的な事務手続きができるようになっており,それぞれのセッションホールが遠くなりすぎないよう工夫されていました.また,建物は1階が“science and technology hall”という巨大なスペース内に医療機器メーカーや製薬会社の各ブースがひしめいており,2階がposter/podium sessionで各分野に割り振られ,各部屋で熱い議論が繰り広げられている状況でした.私は2日目に発表を控えていたため,耳を慣らすために前立腺癌のシンポジウムに参加しました.そこではIMRTや小線源治療後にPSA再発した症例をロボット支援下や腹腔鏡下で前立腺全摘除術を施行してよいか否かの議論が活発に行われていました.日本では双方の治療法の導入が米国に比べ比較的最近であったが故に再発する症例はまだ少ない一方,米国はこれらの一次治療を行った患者の救援治療として外科的介入が安全に行えるかどうか,また長期治療成績や予後に関してどうかの白熱した議論が交わされておりました.私が何よりも驚いたのは,予想に反して放射線治療後のロボット支援下/腹腔鏡下前立腺全摘除術の手術結果がよいことでした.放射線施行の影響による高度の組織癒着や脆弱さを考えると,放射線治療後の手術を行うのには戸惑いがある一方で,提示された周術期合併症や出血量,手術時間は思っていたよりも成績がよく,現在のエネルギーデバイスを用いれば一部の患者にとってみればサルベージ療法としての手術も正当化される可能性があるのではと思いました.また,医療機器の展示場では日本では見ることのない,ロボット手術機(da Vinci)の後継機となる単孔式da Vinciの展示も行われており,泌尿器科が今後の超低侵襲手術をリードしていくと確信を得ました.

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バックナンバーのご案内 フリーアクセス

ページ範囲:P.718 - P.718

次号予告 フリーアクセス

ページ範囲:P.719 - P.719

編集後記 フリーアクセス

著者: 近藤幸尋

ページ範囲:P.720 - P.720

 皆様,夏休みはどのようにおとりでしょうか.そもそも夏休みは教育機関においては「夏期休業」ということで,暑い夏の期間は勉学を休止し,体力増進に努めるためにあるようです.一般に,小中学校の夏休みは7月20日過ぎから8月いっぱいの約40日強と思っておりましたが,つい先日,山形県にあるわれわれの医局の関連病院の先生から,「山形県の夏休みは短い」というびっくりする話を聞きました.

 早速今年の日本各地方の小学校の夏休みに関してインターネットで調べたところ,夏休み期間の長い地方と短い地方でなんと20日も差があるという驚きの事実が判明しました.やはり南の地域に関しては40〜43日であり,北に行くほど短い傾向にありました.特に山形県は23日と最短でした.山形県民は勤勉なのでしょうか.すべての休みを確認することはできませんでしたが,小学校では今までの3学期制から2学期制へと変化していることも休みが分散している理由としてあるようです.

基本情報

臨床泌尿器科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1332

印刷版ISSN 0385-2393

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