臨床泌尿器科71巻12号

2017年11月発行

特集 泌尿器科処置とトラブル対処法─日常臨床に潜むピットフォール

〈カテーテルおよびステント〉

尿管ステントの留置と管理

著者： 上平修¹

所属機関： ¹小牧市民病院泌尿器科

ページ範囲：P.955 - P.961

文献概要

▶ポイント

・挿入時は力が上手く伝わるよう膀胱鏡と尿管走行の直線化を試みる．

・合併症を起こさないよう尿管損傷や感染持ち込みに留意する．

・トラブル時には尿管鏡の使用や腎瘻造設など，侵襲的な手技も厭わないことが必要である．

参考文献

1） 日本泌尿器科学会泌尿器科領域における感染制御ガイドライン作成委員会 : 泌尿器科領域における感染制御ガイドライン. 日泌会誌100 : 1─27, 2009

2） 日本泌尿器科学会 （編） : 泌尿器科領域における周術期感染予防ガイドライン2015. メディカルビュー社, 東京, 2016

3） Katske FA and Celis P : Technique for removal of migrated double-J ureteral stent. Urology 37 : 579, 1991

4） 高橋 聡, 麦谷壮一 : 尿路ステント・ガイドワイヤーの種類. Jpn J Endourol 27 : 48─55, 2014

5） 安田祥浩, 山内栄五郎, 熊野玲子, 他 : 尿管総腸骨動脈瘻に対しcovered stentの血管内留置を行った1治験例. IVR会誌17 : 149─152, 2002

6） Kato N, Kawaguchi T, Kondo T, et al : Re : ureteroarterial fistula : endovascular repair with a stentgraft. Cardiovasc Intervent Radiol 25 : 158─159, 2002

7） Ko W, Lee W, Jung J, et al : Spontaneous proximal double pigtail ureteral stent migration after shock wave lithotripsy : “jack” phenomenon. J Urol 166 : 1387, 2001