臨床泌尿器科71巻12号

2017年11月発行

特集 泌尿器科処置とトラブル対処法─日常臨床に潜むピットフォール

〈洗浄〉

膀胱洗浄

著者： 小川輝之¹ 皆川倫範¹ 石塚修¹

所属機関： ¹信州大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲：P.979 - P.982

文献概要

▶ポイント

・カテーテルは通常より太いカテーテルを用いる．多孔式のカテーテルは閉塞のリスクを減らすことができる．

・カテーテル挿入，洗浄の際には無理な力を加えないことが肝要である．

・膀胱洗浄を必要とする原因疾患の精査ならびにその治療も並行して行う．

参考文献

1） Dungerwalla M, Davies N, Perera M, et al : Manual bladder washouts for urinary clot retention : a survey of knowledge among healthcare workers. Can J Urol 22 : 8093─8098, 2015

2） 冨田京一 : 膀胱洗浄・コアグラ除去. In : 鈴木啓悦, 野々村祝夫 （監） : レジデント・コンパス泌尿器科編. pp104─105, ライフサイエンス, 東京, 2007

3） 皆川倫範, 村田 靖 : 超音波ガイド下単孔ネラトンカテーテルによる選択的膀胱内血腫除去術─膀胱内血腫除去における超音波検査の役割. 泌外26 : 1026, 2013