文献詳細
小さな工夫
文献概要
腎盂形成術の際,狭窄部が長く尿管に十分なゆとりがない場合,吻合にテンションがかかり血流障害となることがある.組織の弾力性のない成人例では時として問題である.そのようなとき,dismemberedを選択せずにspiral flap法で施行することがあるが,腹腔鏡下では切開するデザインも複雑で,縫合する距離も長くなる.以前,high insertionタイプにV字flap dismembered腎盂形成術が考案されて報告されている1, 2).
われわれは,尿管に十分なゆとりがないときの対応として,V字flapをmodifiedしたU字flap dismembered法を用いた腹腔鏡下腎盂形成術を工夫したので報告する.剪刀の彎曲に沿って切開するのでU字のほうがV字より容易である.
われわれは,尿管に十分なゆとりがないときの対応として,V字flapをmodifiedしたU字flap dismembered法を用いた腹腔鏡下腎盂形成術を工夫したので報告する.剪刀の彎曲に沿って切開するのでU字のほうがV字より容易である.
参考文献
1) Diamond DA and Nguyen HT : Dismembered V-flap pyeloplasty. J Urol 166 : 233─235, 2001
2) Tynes WV 2nd, Warden SS and Devine CJ Jr : Advancing V-flap dismembered pyeloplasty. Urology 18 : 235─237, 1981
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