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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科71巻2号

2017年02月発行

特集 神経因性膀胱の完全制覇

〈脊髄・脊椎疾患による神経因性膀胱〉

脊髄損傷患者における神経因性膀胱の診断と治療マネジメント

著者: 乃美昌司1 柳内章宏2 仙石淳1

所属機関: 1兵庫県立リハビリテーション中央病院泌尿器科 2兵庫県立リハビリテーション西播磨病院泌尿器科

ページ範囲:P.155 - P.160

文献概要

▶ポイント

・近年増加傾向にある転倒などに起因する高齢者の脊髄不全損傷は,完全損傷例より軽症で排尿管理が容易になるわけではなく,高齢者に特有のさまざまな下部尿路機能障害を合併することなどにより,さらに詳細な評価を要する.

・尿流動態検査などによる機能評価を行い,個々の症例に応じた尿路マネジメントを行うことが重要である.

参考文献

1) 井川靖彦, 百瀬 均 : 特別寄稿 : 神経因性膀胱という名の功罪. 臨泌68 : 269─272, 2014
2) 住田幹男 : 高齢者脊髄損傷─impairmentの周辺をめぐって. リハ医49 : 495─500, 2012
3) 仙石 淳, 乃美昌司 : 脊髄不全損傷患者における排尿法選択とその長期予後. J Clin Rehabil 20 : 448─455, 2011
4) 日本排尿機能学会/日本脊髄障害医学会 : 脊髄損傷における排尿障害の診療ガイドライン. リッチヒルメディカル, 東京, 2011
5) 坂井宏旭, 出田良輔, 前田 健, 他 : 高齢者の脊髄損傷─疫学調査, 脊髄損傷データベース解析および脊髄損傷医療の課題. MB Med Reha 181 : 9─18, 2015
6) 小嶺信一郎 : 脊髄損傷膀胱の機能回復と仙髄領域の知覚に関する臨床研究. 日泌会誌78 : 403─410, 1987
7) 小川隆敏 : 脊髄損傷における膀胱変形の臨床的意義について. 日脊髄障害医会誌22 : 152─153, 2009
8) 小川隆敏 : 20年以上にわたる排尿管理による新知見. Jpn J Rehabil Med 44 : 322─326, 2007
9) 仙石 淳, 乃美昌司 : 脊髄損傷患者における尿流動態検査. 泌外25 : 2323─2331, 2012
10) 柿崎秀宏, 井川靖彦, 後藤百万, 他 : 慢性期脊髄損傷における排尿障害の診療ガイドライン. 日排尿機能会誌16 : 253─259, 2005
11) 仙石 淳, 乃美昌司, 柳内章宏 : 脊椎・脊髄疾患に伴う排尿筋無収縮に対する腹圧排尿長期継続症例の検討. 日脊髄障害医会誌28 : 72─73, 2015
12) 田中克幸 : 脊髄損傷による神経因性膀胱. 臨泌68 : 227─233, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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