文献詳細
小さな工夫
文献概要
尿管ステント挿入時,尿管狭窄が強くカテーテルが入らず苦労している最中,尿管口を起点として膀胱内でガイドワイヤーがループ状になることをまれに経験する.もしくは,Double-J(D-J)ステントの定期交換時に,不用意にループを形成してしまうことがある.
われわれの施設では,D-Jステントの留置・交換に際して,基本的に軟性鏡を用いている.病状による尿管口周囲の粘膜浮腫や軟性膀胱鏡に対する尿管口との角度の問題で,ガイドワイヤーそのものが尿管口に挿入困難なことがある.そのような状況下では,軟性鏡の見返り像でどうにかガイドワイヤーだけは挿入可能となるケースがある.その対処法としては,頻回な透視の確認下で,膀胱内に力が抜けないように,ガイドワイヤーの長さを調節することや,膀胱鏡の外筒などを用いて,ステントやガイドワイヤーにかけた力を適切に伝えることが重要である.
われわれの施設では,D-Jステントの留置・交換に際して,基本的に軟性鏡を用いている.病状による尿管口周囲の粘膜浮腫や軟性膀胱鏡に対する尿管口との角度の問題で,ガイドワイヤーそのものが尿管口に挿入困難なことがある.そのような状況下では,軟性鏡の見返り像でどうにかガイドワイヤーだけは挿入可能となるケースがある.その対処法としては,頻回な透視の確認下で,膀胱内に力が抜けないように,ガイドワイヤーの長さを調節することや,膀胱鏡の外筒などを用いて,ステントやガイドワイヤーにかけた力を適切に伝えることが重要である.
参考文献
1) 山田 仁, 和田耕一郎, 山口秋人 : 尿路ステント留置・交換のテクニック. Jpn J Endourol 27 : 59─63, 2014
掲載誌情報