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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科71巻4号

2017年04月発行

増刊号特集 泌尿器科検査パーフェクトガイド

Ⅰ知っておきたい泌尿器科検査の手順のコツ [1]検体検査

尿道分泌物の検査

著者: 松本正広1 濵砂良一1

所属機関: 1産業医科大学医学部泌尿器科学講座

ページ範囲:P.16 - P.18

文献概要

ここがポイント
◉性感染症(sexually transmitted infection : STI)としての尿道炎診断には,尿道分泌物の検査はきわめて重要である.
◉尿道炎は,淋菌性尿道炎と非淋菌性尿道炎とに分類され,非淋菌性尿道炎のうちクラミジアが検出されるものをクラミジア性尿道炎,検出されないものを非クラミジア性非淋菌性尿道炎と呼ぶ.
◉オーラルセックスや男性同性愛者によるアナルセックスなど,性行動の多様化とともに,性器以外からもSTI原因微生物が検出されることがある.
◉クラミジアは培養が難しいため,主に核酸増幅法によって検出する.

参考文献

1) Hamasuna R, Takahashi S, Uehara S, et al : Should urologists care for the pharyngeal infection of Neisseria gonorrhoeae or Chlamydia trachomatis when we treat male urethritis? J Infect Chemother 18 : 410─413, 2012
2) 清田 浩, 石地尚興, 岸本寿男, 他 : 性感染症診断・治療ガイドライン2016. 日性感染症会誌27(Suppl 1), 2016
3) 吉田眞一 : 細菌学各論3淋菌・髄膜炎菌とナイセリア属の細菌. In : 吉田眞一, 柳 雄輔, 吉開泰信(編): 戸田新細菌学 改訂34版. pp257─264, 南山堂, 東京, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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