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増刊号特集 泌尿器科検査パーフェクトガイド
Ⅰ知っておきたい泌尿器科検査の手順のコツ [3]内分泌機能検査
文献概要
ここがポイント
◉血中カテコラミンは変動が大きく,健常者でも基準値上限値の2〜3倍の値がみられることがあるため,褐色細胞腫を診断する際は基準値上限の3倍以上の高値が反復して確認された場合に陽性とする.
◉カテコラミン過剰症に対する外来での簡便なスクリーニングには,酸性蓄尿を必要としない随時尿中M,NM(尿中クレアチニン補正値)測定が有用である.
◉明らかなカテコラミン過剰が疑われる場合は,レギチーン®試験は急激な血圧低下,グルカゴン試験,メトクロプラミド試験は高血圧クリーゼを誘発するため,施行すべきではない.
◉血中カテコラミンは変動が大きく,健常者でも基準値上限値の2〜3倍の値がみられることがあるため,褐色細胞腫を診断する際は基準値上限の3倍以上の高値が反復して確認された場合に陽性とする.
◉カテコラミン過剰症に対する外来での簡便なスクリーニングには,酸性蓄尿を必要としない随時尿中M,NM(尿中クレアチニン補正値)測定が有用である.
◉明らかなカテコラミン過剰が疑われる場合は,レギチーン®試験は急激な血圧低下,グルカゴン試験,メトクロプラミド試験は高血圧クリーゼを誘発するため,施行すべきではない.
参考文献
1) Eisenhofer G, Goldstein DS, Walther MM, et al : Biochemical diagnosis of pheochromocytoma : how to distinguish true- from false-positive test results. J Clin Endocrinol Metab 88 : 2656─2666, 2003
2) 厚生労働省難治性疾患克服研究事業 「褐色細胞腫の実態調査と診療指針の作成」 研究班 (編) : 褐色細胞腫診断指針2012
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