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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科71巻4号

2017年04月発行

増刊号特集 泌尿器科検査パーフェクトガイド

Ⅰ知っておきたい泌尿器科検査の手順のコツ [3]内分泌機能検査

副腎静脈サンプリング

著者: 工藤正孝1 高瀬圭2 佐藤文俊3

所属機関: 1東北大学病院腎・高血圧・内分泌科 2東北大学病院放射線診断科 3東北大学大学院医学系研究科難治性高血圧・内分泌代謝疾患地域連携寄付講座

ページ範囲:P.42 - P.44

文献概要

ここがポイント
◉手術適応と考えられる「原発性アルドステロン症」においては,副腎静脈サンプリング(adrenal venous sampling : AVS)での局在診断が積極的に推奨されている.
◉Lateralized ratio(LR),Contralateral ratio(CR)といった指標が,左右の副腎でのアルドステロン過剰分泌側の局在を判定する基準に用いられている.
◉AVSの成功のカギは右副腎静脈へのカテーテルの正確な挿入であり,MDCTによる事前の静脈走行のマッピングや,静脈形状に合わせたカテーテルの選択がポイントとなる.

参考文献

1) 一般社団法人日本内分泌学会 : わが国の原発性アルドステロン症の診療に関するコンセンサスステートメント. 日本内分泌学会雑誌92 (Supple) : 27─35, 2016
2) Rossi GP, Auchus RJ, Brown M, et al : An expert consensus statement on use of adrenal vein sampling for the subtyping of primary aldosteronism. Hypertension 63 : 151─160, 2014
3) 高瀬 圭, 他 : AVSの手技. 伊藤貞嘉, 西川哲男 (編) : 高血圧診療ポイント 原発性アルドステロン症診断のための副腎静脈サンプリング (AVS) のコツと判定法. pp23─28, メディカルレビュー社, 東京, 2012
4) Satani N, Ota H, Seiji K, et al : Intra-adrenal Aldosterone Secretion : Segmental Adrenal Venous Sampling for Localization. Radiology 278 : 265─274, 2016
5) Satoh F, Morimoto R, Seiji K, et al : Is there a role for segmental adrenal venous sampling and adrenal sparing surgery in patients with primary aldosteronism? Eur J Endocrinol 173 : 465─477, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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