文献詳細
増刊号特集 泌尿器科検査パーフェクトガイド
Ⅱ疾患別:実施すべき検査と典型所見 [3]尿路・性器の損傷
文献概要
ここがポイント
◉陰囊内血腫があれば全身(または腰椎)麻酔下に試験切開を行い,血腫除去,精巣白膜断裂があれば4-0吸収糸で修復する.精巣の挫滅が高度ならば精巣摘出を施行する.
◉精巣内血流が確認されても精索捻転が疑われる場合は,血流がいずれ悪化する可能性があるので試験切開を躊躇してはならない.
◉精索部の触診とエコーで捻転が否定され,かつ精巣内血流が良好ならば待機も可能である.
◉陰囊内血腫があれば全身(または腰椎)麻酔下に試験切開を行い,血腫除去,精巣白膜断裂があれば4-0吸収糸で修復する.精巣の挫滅が高度ならば精巣摘出を施行する.
◉精巣内血流が確認されても精索捻転が疑われる場合は,血流がいずれ悪化する可能性があるので試験切開を躊躇してはならない.
◉精索部の触診とエコーで捻転が否定され,かつ精巣内血流が良好ならば待機も可能である.
参考文献
1) Kalfa N, Veyrac C, Baud C, et al : Ultrasonography of the spermatic cord in children with testicular torsion : impact on the surgical strategy. J Urol 172 : 1692─1695, 2004
2) Kalfa N, Veyrac C, Lopez M, et al : Multicenter assessment of ultrasound of the spermatic cord in children with acute scrotum. J Urol 177 : 297─301, 2007
3) Karmazyn B, Steinberg R, Kornreich, et al : Clinical and sonographic criteria of acute scrotum in children : a retrospective study of 172 boys. Pediatr Radiol 35 : 302─310, 2005
掲載誌情報