文献詳細
増刊号特集 泌尿器科検査パーフェクトガイド
Ⅱ疾患別:実施すべき検査と典型所見 [6]尿路・性器の感染症
文献概要
ここがポイント
◉乳び尿は,Ultzmann法でアルコール・エーテルを加えると上澄みが透明となり,尿中生化学検査で中性脂肪高値であれば確定診断となる.
◉画像検査は,原因疾患の同定や病変部位の特定に有用で,なかでも99mTc-human serum albumin(HSA)リンパ管シンチグラフィ,リンパ管造影や逆行性腎盂造影はリンパ系と尿路の交通を証明できる.
◉リンパ系フィラリア症では,感染の慢性期に乳び尿を発症するためフィラリア感染を証明できないことも多い.
◉乳び尿は,Ultzmann法でアルコール・エーテルを加えると上澄みが透明となり,尿中生化学検査で中性脂肪高値であれば確定診断となる.
◉画像検査は,原因疾患の同定や病変部位の特定に有用で,なかでも99mTc-human serum albumin(HSA)リンパ管シンチグラフィ,リンパ管造影や逆行性腎盂造影はリンパ系と尿路の交通を証明できる.
◉リンパ系フィラリア症では,感染の慢性期に乳び尿を発症するためフィラリア感染を証明できないことも多い.
参考文献
1) 濱野真二郎 : リンパ系糸状虫症. 寄生虫症薬物治療の手引き─2016 (改訂第9.1版). In : 丸山治彦, 加藤康幸, 木村幹男, 他 (編) : 日本医療研究開発機構新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業 「わが国における熱帯病・寄生虫症の最適な診断治療体制の構築」. pp62─63, 2016
2) 鶴﨑俊文 : リンパ系フィラリア症. 臨泌70 (増) : 51─54, 2016
3) Chang AH, et al : Filariasis. In : Wein AJ, Kavoussi LR, Partin AW, et al (eds) : Campbell-Walsh Urology, 11th ed. vol.2, chapt.17, pp442─445, Elsevier, Philadelphia, 2016
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