文献詳細
増刊号特集 泌尿器科検査パーフェクトガイド
Ⅱ疾患別:実施すべき検査と典型所見 [10]腫瘍
文献概要
ここがポイント
◉腎盂尿管癌の診断に関して,本邦の腎盂・尿管癌診療ガイドラインとEAUガイドラインを参考にする.
◉腎盂尿管癌を疑った場合は,まずCT urographyを行うことが推奨される.尿細胞診が陽性で,CT urographyで腎盂尿管内に腫瘍を認めた場合には,その後,追加検査の必要はない.
◉逆行性腎盂尿管造影検査と選択的尿細胞診採取を行っても,腎盂尿管癌の診断が確定できない場合には,尿管鏡検査を施行して上部尿路の観察を行う.また,必要であれば生検で組織学的検査を施行する.
◉腎盂尿管癌の診断に関して,本邦の腎盂・尿管癌診療ガイドラインとEAUガイドラインを参考にする.
◉腎盂尿管癌を疑った場合は,まずCT urographyを行うことが推奨される.尿細胞診が陽性で,CT urographyで腎盂尿管内に腫瘍を認めた場合には,その後,追加検査の必要はない.
◉逆行性腎盂尿管造影検査と選択的尿細胞診採取を行っても,腎盂尿管癌の診断が確定できない場合には,尿管鏡検査を施行して上部尿路の観察を行う.また,必要であれば生検で組織学的検査を施行する.
参考文献
1) Rouprêt M, Babjuk M, Böhle A, et al : Guidelines on Urothelial Carcinomas of the Upper Urinary Tract 2015 European Association of Urology 2015 https://uroweb.org/wp-content/uploads/EAU-Guidelines-Upper-Urinary-Tract-Urothelial-Cell-Carcinoma-2015-v1.pdf
2) 日本泌尿器科学会 (編) : 腎盂・尿管癌診療ガイドライン2014年版. メディカルレビュー社, 東京, 2014
3) McLaughlin JK, Silverman DT, Hsing AW, et al : Cigarette smoking and cancers of the renal pelvis and ureter. Cancer Res 52 : 254─257, 1992
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