icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科71巻7号

2017年06月発行

学会印象記

「第32回EAU」印象記

著者: 木村高弘1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.544 - P.545

文献概要

2017年3月24〜28日まで英国のロンドンで行われた第32回欧州泌尿器科学会総会(The 32nd Annual EAU Congress)に参加しましたので,ここに報告いたします.

 筆者はこれまでに何度かEAUに参加する機会があったのですが,ロンドンで行われるEAUに行くのは初めてでした.それもそのはず,会場でお会いした英国人の先生曰く,ロンドンでEAUが開催されるのは意外にも今回が初ということでした.その先生が今回学会開催地としてロンドンが選ばれた理由の1つとして挙げた,最近建設された学会場「ExCeL London」は恐ろしく巨大なコンベンションホールでした.しかしこの会場,町の中心部から地下鉄で約1時間もかかるかなりの郊外にあるため,一度会場に行くととても遊びに抜け出す気が失せるくらいでしたが,雨が多いことで有名なロンドンが学会期間は奇跡的に好天続きであったため,移動はそれほど苦にはなりませんでした.ちなみに筆者にとっては,学生時代の旅行以来20数年ぶりのロンドンでした.その頃は渋滞と通勤ラッシュが酷かった東京と比べて(筆者が地方から上京したばかりだったのでインパクトが大きかったのかもしれませんが),ロンドンは都会とはいっても,結構のんびりした住みやすそうな街という印象だったのですが,この20年で交通事情が劇的に改善した東京に比べ,ロンドンの古くて狭い地下鉄とテムズ川がネックで解消していない交通渋滞は昔と変わらず,良くも悪くも伝統のある街だと感慨深いものがありました.なお,渡航直前にロンドン市内中心部のウェストミンスター橋で起こったテロの影響で厳戒態勢なのではないかと危惧しましたが,到着した2日後には交通規制も解除され,比較的落ち着いた雰囲気でした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら