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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科72巻10号

2018年09月発行

文献概要

特集 停留精巣のすべて─小児から成人への架け橋 〈ガイドライン〉

停留精巣診療ガイドラインについて:日米欧のガイドラインを比較しながら

著者: 浅沼宏1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.770 - P.773

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▶ポイント

・日米欧の各ガイドラインとも,停留精巣の組織所見に基づいて,精巣固定術は乳児期から1歳6か月〜2歳のより早期に行うことを推奨している.

・非触知精巣に関しては,片側例と両側例では病態を異にするため,それぞれにより適した診療指針を検討するべきである.

・今後,乳児期手術症例およびFowler-Stephens手術症例における父性獲得や腫瘍発生などの長期成績,nubbinの悪性化の可能性と摘除の適応などの検討を踏まえたup-to-dateが期待される.

参考文献

1) 日本小児泌尿器科学会学術委員会 (編) : 停留精巣診療ガイドライン. 日小児泌会誌14 : 117─152, 2005
2) Kolon TF, Herndon CD, Baker LA, et al : Evaluation and treatment of cryptorchidism : AUA guideline. J Urol 192 : 337─345, 2014
3) http://uroweb.org/guideline/paediatric-urology/
4) Park KH, Lee JH, Han JJ, et al : Histological evidences suggest recommending orchiopexy within the first year of life for children with unilateral inguinal cryptorchid testis. Int J Urol 14 : 616─621, 2007
5) Snodgrass WT, Yucel S and Ziada A : Scrotal exploration for unilateral nonpalpable testis. J Urol 178 : 1718─1721, 2007
6) Ueda N, Shiroyanagi Y, Suzuki H, et al : The value of finding a closed internal ring on laparoscopy in unilateral nonpalpable testis. J Pediatr Surg 48 : 542─546, 2013
7) Ellsworth PI and Cheuck L : The lost testis : Failure of physical examination and diagnostic laparoscopy to identify inguinal undescended testis. J Pediatr Urol 5 : 321─323, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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