文献詳細
特集 何が変わったのか? 性感染症の動向
文献概要
泌尿器科医は,性感染症を診察しなくてはなりません.なぜなら,たとえ感染症内科が感染症全般を診療する時代がくるとしても,外陰部に病変が生じた患者さんは,泌尿器科や産婦人科を受診します.また,感染症内科の主たる診療対象は,重症感染症,敗血症,輸入感染症,昆虫(動物)媒介感染症など多岐に渡るからです.
従来の性感染症といえば,クラミジア・トラコマティスと淋菌,性器ヘルペスと尖圭コンジローマ,それにマイコプラズマ・ジェニタリウムを知っていたら十分だったかもしれないのですが,近年の梅毒報告数の急増により,私たちは,さらに梅毒をも念頭に置いた診療をしなくてはならなくなりました.梅毒は典型的な外陰部の症状のみであれば容易に診断できるのですが,リンパ節腫脹など「もしかして悪性腫瘍…」と考えがちな思考の向きを,少し修正する必要に迫られています.
従来の性感染症といえば,クラミジア・トラコマティスと淋菌,性器ヘルペスと尖圭コンジローマ,それにマイコプラズマ・ジェニタリウムを知っていたら十分だったかもしれないのですが,近年の梅毒報告数の急増により,私たちは,さらに梅毒をも念頭に置いた診療をしなくてはならなくなりました.梅毒は典型的な外陰部の症状のみであれば容易に診断できるのですが,リンパ節腫脹など「もしかして悪性腫瘍…」と考えがちな思考の向きを,少し修正する必要に迫られています.
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