臨床泌尿器科72巻3号

2018年03月発行

特集 この1冊で安心! 泌尿器科当直医マニュアル〈外来編〉

尿管結石・疝痛発作

著者： 岡田真介¹ 皆川真吾¹ 森川弘史¹

所属機関： ¹行徳総合病院泌尿器科

ページ範囲：P.218 - P.223

文献概要

▶ポイント

・臨床所見から尿管結石を疑ったら画像診断にて水腎症と尿管結石を同定し，ほかの緊急性を要する疾患の鑑別，除外を行う．

・非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）により早期の疼痛の緩和に努める．NSAIDsの使用には禁忌となる疾患につき注意を要する．

・尿管閉塞に伴う腎機能低下，膿腎症の併発に留意する．

参考文献

1） 日本泌尿器科学会, 日本泌尿器内視鏡学会, 日本尿路結石症学会 （編） : 尿路結石症診療ガイドライン第2版2013年版. pp40─41, 金原出版, 東京, 2013

2） Türk C, Neisius A, Petrik A, et al : EAU GUIDELINES ON UROLITHIASIS 2017. uroweb.org/guideline/urolithiasis

3） Springhart WP, Marguet CG, Sur RL, et al : Forced versus minimal intravenous hydration in the management of acute renal colic : a randomized trial. J Endourol 20 : 713─716, 2006

4） 井上 雅, 横山光彦, 石井亜矢乃, 他 : 尿管結石による疼痛発作時の芍薬甘草湯の効果. 日東医誌62 : 359─362, 2011