臨床泌尿器科72巻3号

2018年03月発行

特集 この1冊で安心! 泌尿器科当直医マニュアル〈外来編〉

尿閉

著者： 大塚篤史¹ 三宅秀明¹

所属機関： ¹浜松医科大学医学部泌尿器科学講座

ページ範囲：P.234 - P.238

文献概要

▶ポイント

・尿閉の発症契機が急性であるか慢性であるかを，的確に評価する．

・有熱性尿路感染症，両側水腎症を伴う腎後性腎不全，多量の血塊ないし高度な肉眼的血尿，下部尿路損傷のいずれかを合併している場合には入院加療を検討する．

・尿道は非常に繊細で容易に医原性損傷を来すため，愛護的な操作により尿閉を解除できるよう最大限の配慮を払う．