臨床泌尿器科72巻4号

2018年04月発行

増刊号特集 泌尿器内視鏡手術のすべて〈特別付録Web動画〉

尿管・膀胱の手術

腹腔鏡下膀胱全摘除術：男性患者

著者： 佐藤文憲¹ 秦聡孝² 三股浩光²

所属機関： ¹別府湾腎泌尿器病院泌尿器科 ²大分大学医学部腎泌尿器外科学講座

ページ範囲：P.163 - P.168

文献概要

Point

●原則リンパ節郭清を併用する．膀胱剝離の前に腹膜切開と腸管の授動により視野を展開する．

●助手との協調性が重要である．膀胱の遊離には側方の血管群と直腸との間に十分なカウンタートラクションをかける．

●本術式は多くのステップの積み重ねによる．局面ごとに合理的な手技を追求し，安全かつ再現性の高い術式を確立すべきである．

参考文献

1） Aron M, Colombo JR Jr, Haber GP, et al : Laparoscopic radical cystectomy. BJU Int 100 : 455─476, 2007

2） 佐藤文憲, 秦 聡孝, 安藤忠助, 他 : 腹腔鏡下膀胱全摘除術. 日臨75 : 202─206, 2017

3） 佐藤文憲, 三股浩光 : 腹腔鏡下膀胱全摘除術 : 周術期合併症. Jpn J Endourol 25 : 278─284, 2012